田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」Vol.459
行動しないと頭はよくならない
行動もせずに思考ばかりしている人の典型は、同じ思考を組み替えなおしているだけの堂々巡り。脳が驚く体験を持てないので進化しないのだ。
世の中は「事実は小説より奇なりの連続だ」。人間の思考なんて世界で起こることに比したら限界だらけ。英語で言う「箱の中の思考」なのだ。
私より賢い人は、テストで測れる認知能力が高い人は、日本にも世界にも無数にいる。いや正確には「賢かった、高かった人は」だが。
行動すれば頭はよくなる。とにかく脳をびっくりさせる体験を持つことだ。いい意味でのびっくりでもがっくりのびっくりでもいい。そうすれば「箱の外」に思考が出られるようになる。
行動せず、思考ばかりしている人が死んでもたどり着けないのは
「ここまでやっても死なないんだ」
という限界点。確率で思考すれば、あんなことすれば野垂れ死ぬ、というシミュレーションができることがあるとする。
ところが、やってみると、意外に死なないのだ。シミュレーション通りの危機はこないし、やってみると、確率では想定できなかった応援団が現れたり、見えなかった道が見つかったりするのだ。
生存本能が試されるような機会にぶちこまれると生存のために脳もびっくりしてフル回転する。
やってみれば意外に死なないものだ。最悪の事態やそこに陥った悲惨な自分も意外にそうはならないものだ。
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