2024年02月23日
■北米で活躍の舞台を広げる好業績企業
ついに、日経平均株価が史上最高値を更新。歴史的な株高を支える要因のなかで、何より大きいのは上場企業の好決算である。2023年10~12月期決算を公表した企業のうち、約6割で純利益が市場予想を上回った。値上げや円安効果に加え、好調な米国景気の恩恵を受けた企業で業績の上振れが目立つ。自社株買い発表額が過去4年で最高のペースで積み上がるなど、株主還元の拡大も投資家を強気にさせた。
まず投資家を強気にさせたのは内需系企業の上振れ。小売りやサービス業などを含む非製造業では全体の7割で最終損益が市場予想を上回った。
次に外需系企業の先行きに対する警戒感も和らいだ。円安効果に加え、米国事業の好調で市場予想を上回る決算が続いたからだ。例えば、コマツは北米で値上げが浸透し、4~12月期の連結純利益は市場予想を4%あまり上回った。米国ではインフラ投資が盛んで工事需要が増えている。
このように、いま米国で活躍の舞台を広げている企業の好決算が注目されており、以下にその幾つかの事例を挙げておくこととしたい。
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