テスラの苦戦が示唆するEVの命運
米国株が最高値を更新する好調さを見せる中で、EV(電気自動車)の先駆者テスラの株価が、昨年夏から3割も下げる苦戦を続けています。これはEVが抱える問題を示唆している可能性があります。
「中国が仕掛ける価格競争」
テスラの苦戦をもたらしたきっかけは、中国のEVメーカー、BYDの低価格戦略です。中国の雇用対策とも相まって、中国のEV生産が高まり、早くも過剰供給との声すら上がるようになりました。インドでの低価格EVの供給とともに、低価格のEV供給の増加が、テスラの価格戦略にも影響するようになりました。
中國では国策としての住宅供給策が、1億戸以上の供給過多をもたらし、住宅市場の需給バランスを壊してしまいましたが、EV生産もその二の舞となりつつあります。中国内でのEV過剰は、低価格EVの海外への輸出を通じて、EV価格の低下圧力となります。
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