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ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)2024年2月24日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  2021年10月の衆院選で、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の関連団体との推薦確認書への署名について、盛山正仁文部科学相(70)は国会答弁で「記憶にない」と何度も述べている。  脚本家の三谷幸喜氏(62)は10日、「情報7daysニュースキャスター」に出演し、 「僕、5年前に『記憶にございません!』っていう映画を作ったんですけど、その時、こういう映画を作っちゃえば、今後、政治家の方は国会で恥ずかしくて『記憶にございません』なんて言わなくなるんじゃないか、抑止力になるんじゃないかと思ってやってみたんですけどね」 と述べるも、しかし、それが結果的には抑止力にはならなかった。  盛山氏が「記憶にない」と繰り返す一方で、実際には過去の国会答弁を振り返ると、記憶力がそこまで悪いわけではないことが明らかに。日刊ゲンダイが報道。  2015年6月10日の衆議院「我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会」での質問に立った際、 「第2次世界大戦で我が国は焼け野原となりました。(略)昭和31年の経済白書にもはや戦後ではないと記述されましたけれども、子供心の私の記憶では、昭和30年代前半の私の周りの人々の生活は大変貧しいものでありました」(3) と幼少期を振り返る。さらに2007年4月13日の衆院災害対策特別委員会では、1995年1月に発生した阪神大震災を振り返り、 「12年前の1月、寒いころでございましたけれども(略)体育館、仮設の住宅その他で、これから先どうなるかと心配しながら眠れない一夜を過ごしていた、そういう方が多かったというふうに記憶しております」(4) と言った。都合の良い記憶力だ。 (1)スポーツ報知「三谷幸喜氏、盛山文科相の「記憶にない」連発答弁に「ちょっと、自分の力のなさにがく然としました」」Yahoo!ニュース、2024年2月11日、https://news.yahoo.co.jp/articles/a622671b3903c6e8eca3468445e953bb2f3b4630 (2)日刊ゲンダイ DIGITAL「盛山文科相は「記憶力」抜群? 過去には半世紀以上前の出来事を鮮明に記憶とスラスラ答弁」2024年2月9日、https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/335997 (3)日刊ゲンダイ DIGITAL、2024年2月9日 (4)日刊ゲンダイ DIGITAL、2024年2月9日 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 政治資金パーティー裏金化問題 求められる独立機関 誰が企業・団体献金をしているのか? NGの国も -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 自民党の政治資金パーティーをめぐる裏金化問題が、2月に入っても収束しない。  自民党は、事件でキックバック(還流)分を政治資金収支報告書に記載しなかった議員に、野党が「納税」を求めていることについて、神経をとがらせている(1)。  一方、最近になり、裏金問題の”根源”が顕在化した。 「パーティー収入 裏金化か 割り当て超す販売 若手議員に還元」  この見出しは、最近のものではない。2005年3月10日付の静岡新聞の一面トップに掲載されたものだ(2)。記事は当時、共同通信政治部の記者だった帝京大学教授の柿崎明二氏(元首相補佐官)らによる調査報道。  記事では、議員への還元方法について、 〈関係者の証言などによると、昨年(筆者注2004年)4月に開催したパーティーの場合、会長の森喜朗前首相ら森派幹部が都内ホテルの一室に若手議員を呼び、200万円のいわゆる「氷代」とともに、パーティー券の販売数に応じて上乗せしたカネを手渡しした〉 とある。 目次

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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