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なぜ住宅補修業界(リフォーム&リノべーション)ではボッタクリが横行しているのか? そもそも業者紹介サイトもまるで信用できない実情!

神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!
この業界に悪徳業者が多いのは、単純ですが、 誰でも参入可能な業界 だからです。 あらゆる工事を取り扱うリフォームですが、500万円未満(建築一式工事の場合は、1,500万円もしくは150平方メートル未満の工事)の軽微な工事では、建設業の許可が不要だからです。 住宅のリノベーション工事(間取り変更・給排水管交換・耐震化・改築増築工事などで既存住宅の価値向上を図る)とは異なり、リフォームの場合、ほぼ 9割方が500万円未満の工事が主流 です。ゆえに、誰でも参入できるのです。 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ 神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる 第87回(2024年2月26日号) +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ みなさま、こんにちは! 「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔(かみき・へいすけ)です。 さて今回は、「なぜ住宅補修業界(リフォーム&リノべーション)ではボッタクリが横行しているのか? そもそも業者紹介サイトもまるで信用できない実情!」というテーマでお届けしたいと思います。 「住宅の購入」というイベントは、人生に1回か2回ぐらいしかない大きなイベントです。 そして、その住宅の経年劣化におけるリフォームや、バリアフリーのための改築工事といったメンテナンス補修も、人生のうちでは、そうそうあるものではありません。 そうなると「情報の非対称性」から、業者と利用者の「利益相反」のジレンマも生じてくるのです。 「情報の非対称性」とは、売り手と買い手の間における情報格差のことです。無知な買い手は、知識や情報量に優れた売り手から都合よく操られます。 ゆえに、どうやって、「良心的な業者」を見極めたらよいのか?――といったテーマは、いざという時、家族にとって非常に悩ましい問題となることでしょう。 今回のメルマガでは、ぜひその要諦を覚えておいていただきたいと思うのです。 -------------------------------------------- なぜ住宅補修業界(リフォーム&リノべーション)ではボッタクリが横行しているのか? そもそも業者紹介サイトもまるで信用できない現実! -------------------------------------------- 一戸建を購入した場合には、10年~15年を経過したあたりから、屋根の防水や外壁の汚れや劣化が気になってくるものです。 雨漏りによる天井や壁のシミが現われたり、床や階段のきしみ、壁の汚れなどが顕在化してからでは、快適な住生活とはいえないからです。 さらに、一戸建でも、鉄筋コンクリートのマンションの場合でも、気分一新を図るべく、内装を大きく変えたり、バリアフリー仕様にしたいといった希望も長年月とともに生まれてくることでしょう。 「終の棲家」と思っていればこそ、こうした住宅の内外装リフォームのニーズはつきものとなるのです。 しかし、いざ屋根や外壁の塗り替え、室内リフォームを行おう――と思っても、どこに依頼したらよいのか見当もつかない、という方は多いでしょう。 なにしろ、こうした住宅リフォームや住宅補修業界たるや、あちこちで「ボッタクリ被害」「手抜き工事」「詐欺被害」が頻繁に伝えられる業界だからなのです。 大手ハウスメーカーに施工してもらって建てた注文住宅ならば、その大手ハウスメーカーのリフォーム工事専門部署に依頼すればよいー―と思っても、「手抜き工事」の心配こそは軽減しても、見積料金は「バカ高い!」というのが実情です。 なぜなら、実際の施工にあたるのは、大手ハウスメーカーの下請けや孫請けですから、業者の各段階ごとに手数料が膨らんでいくからです。大手ハウスメーカーは「看板貸し」にすぎません。 したがって、そうした看板を頼りに、大手ハウスメーカーに依頼すれば、平均的な補修工事料金の2倍から3倍といった事例も珍しくないほど、大手ハウスメーカーの見積りは「驚異的」なものになりかねないわけです。 お金に余裕がある人なら、構わないかもしれませんが、そんなケースは、一般家庭ではちょっと二の足を踏んでしまいます。 しかし、実際には、これが現状なのです。 何しろこの業界は、相場がピンからキリまで、大きな幅があるのが普通だからです。「適正料金」というのは、素人には判断がつきかねます。 「適正価格」で「適正工事」を行ってもらいたい――と思っても、その「適正価格」と「適正工事」というのが藪の中だからこそ、何を根拠に信頼すればよいのか五里霧中となるのです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 次回は、 「超低金利の30年間で金持ちになったアパマン大家と出口に到達できない過大リスクのアパマン失敗大家の顕在化!」 というテーマでお届けしたいと思います。 これから、老後資金の確保を見据えて、不動産投資に乗り出そうと考えている人は、ぜひ参考にしていただきたいと思います。 次回をどうぞご期待くださいませ。

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  • 神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!
  • 1990年のバブル崩壊から続く「失われた30年」を経て、ニッポン国の衰退ぶりは鮮明です。デフレ下でGDPは伸びず、賃金は上がらず、少子高齢化で人口は減り、貧富の格差も広がりました。 いったいどうしてこんなことになったのでしょう。政治、経済、社会、マネーや投資に瑕疵があったのは否めません。本メルマガは、そうした諸分野に潜む「闇」を炙り出しグイグイえぐっていこうとするものです。
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