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週刊Life is beautiful 2024年2月27日号: PFAS汚染問題、Singularity Society

週刊 Life is beautiful
今週のざっくばらん Singularity Society 私がシンギュラリティ・ソサエティを立ち上げたのは2018年の8月です。テクニカルシンギュラリティを経過点とする人工知能の進化が社会に与える影響を技術とビジネスの両面から分析・考察する目的で作った組織です。 まずはオンライン・サロンという形で人を集め、さまざまな活動をして来ましたが、設立当初は、まだ人工知能が身近なものではなかったので、まずは、既存の技術を活用した、おもちかえり.com や bus2.0 などを通じた社会貢献が中心的な活動でした。その時点での、人工知能の研究・開発は、私のようなエンジニアも含めて、多くの人にとって敷居の高いものだったのです。 しかし、2022年にChatGPTがリリースされて以来、世の中には大きな変化が訪れました。それまで一部の研究者や開発者たちにしか縁がなかった、人工知能が私たちにとって、突如、身近なものになったのです。 その後、わずか18ヶ月ほどで、さまざまな技術革新がありましたが、「人工知能がより多くの人にとって身近なものになった」という観点でイノベーションを箇条書きにすると、以下のようになります。ChatGPTの競合が複数、Webサービスとして提供された(Bard, Claude, Pi など)。オープンソースなLLMが複数、提供されるようになった(Llama2, Mistral など)。オープンソースなLLMをローカルマシンで走らせる環境が整った(LM Studio, OpenLlama など)。LLMを使ったアプリケーションを作る環境が整った(GPTs, LangChain, LamaIndex, SlashGPT など)。テキストから画像を生成するAIが、手軽にWebサービスとして使えるようになった(Midjourney, DallE, Firefly など)。テキストから画像を生成するAIが、オープンソースとして提供されるようになった(Stable Diffusion)。Stable Diffusionをローカルマシンで走らせる環境が整った(WebUI、ComfyUIなど)画像から映像を生成するAIが、Webサービスとして提供されるようになった(Runway, Pikaなど) 結果として、私のようなエンジニアにとって、人工知能を活用したアプリケーションやサービスを作ることが容易になっただけでなく、エンジニアでない人がLLMを活用した人工知能アプリを作ったり、デザイナーがこれまでとは異なる手法で、画像や映像を作ることが可能になりました。 その観点から考えて、シンギュラリティ・ソサエティとしても、いくつかのプロジェクトを立ち上げようと考えています。とりあえず具体的に進める予定なのは、以下の二つです。生成系AIの使い方・活用方法を学ぶ場LLMのfunction callを使って、自然言語で何か(例えば、家のエアコン)を操作するアプリ・環境作り これらのプロジェクトに積極的に関わりたい方は、シンギュラリティ・ソサエティのサロンに参加していただくのが一番ですが、サロンに入っても活動に参加しない方もいるので、ブートキャンプやハッカソンなどを通じて、実際に積極的に活動できる人たちだけに限定した方が良いのでは、と考えているところです。

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