第３１１回「松本人志事件でいろいろ考える」

今はどうかわかりませんが、かつて、電車などで、 痴漢をしたと疑われて、警察とかにしょっぴかれると、 ほぼ１００パー有罪になってしまったのだそうです。 満員電車とかで、本当のところはよくわからないはず なのですが、女子が「この人、痴漢です！」とかで、 手とかを掴まれて、挙げられると、いくら、 「僕は触ってません！何かの間違いです！」とか抗弁しても、 駅員も警察官も全然聞き入れず、裁判にかけられても、 判事も全く聞き入れずに、「有罪！」というふうに なってしまったんだそうです。なぜ、そんなふうな 判決をするのかというと、「女子が痴漢の被害とかを 訴えるというのは、よっぽど勇気の要ることであり、 女子がその羞恥心に耐えて、訴え出ることに間違いは ないと思われるので」というふうに、判事は判断する ということだったらしいのです。 判事って中二の童貞だったんですか？ 僕は、今回の「松本人志の事件」を見聞きして、 まず、このことを思い出したのです。 女子が、「自分は性被害を受けました、この男に無理やり エッチなことをされました！」と訴えるのは、女子が 自身の羞恥心を克服して、よっぽどの勇気を振り絞って、 告発していることなんだから、真実に違いない。 と推定されるということ。これは童貞中二廟の感なんだけど、 判事ってのはそういう感覚らしいから、この国では。 気をつけねば、なまねこなまねこ。 松本人志の文春事件の場合でもこんなふうなことが 頭をよぎってしまうのです。 今や芸能界、テレビ放送界で、ボスになった松本人志。 金はバンバン入ってくるし、皆、松本に可愛がって もらいたくて、いろいろおべっかを使ってくるし、 まあ、この世の天国だったんでしょうね。 特になんか不正とかそんなことを考えなくても、 子分のお笑い芸人が、自分と飲みたがって、そして、 エロい姉ちゃんたちをその席に連れてきて、自分の隣に 座らせてくるので、それに応じて、エロいことを してみたりしたんですよね。自分としては、脅かしたとか、 無理矢理した、とかいう意識はほとんどなく、 用意された料理を楽しくいただいた、というふうなことで、 何が悪いの？という感じ。ただ、松本の場合、 ちょっと特殊な趣味があって、いかにも、エッチ要員の お水とかＡＶ女優とかみたいな「わかってる女子」には 興味をそそられなくて、素人みたいな「慣れてない女子」と エッチなことをしたかったんじゃないかな、とか思うのです。 一種の性癖ですな。しかし、これは、いろいろリスクが大きい。 トラブルが起きやすい、悪い趣味なのです。 文春にはそこを突かれてしまった。 上沼恵美子が、「まっちゃんは仕事ぶりは一流、だったけど、 遊びは三流」と言ったのは、その辺りの脇の甘さ だったんじゃないかな。 でも、それが趣味性癖だったんだっていうから仕方ない。