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第787回 次第に高まるNATOとロシアの直接対決の危機、ロシアのヨーロッパ侵略予言の再検証

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…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第787回 次第に高まるNATOとロシアの直接対決の危機、ロシアのヨーロッパ侵略予言の再検証 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 ロシア軍の攻勢が続きウクライナの敗北が決定的になるにしたがって、NATOがロシア軍との戦争を決意する方向に追い詰められている。この状況を伝える。次に、「エノクの預言」を始め、おびただしい数のロシアのヨーロッパ侵攻予言を再度見て見る。非常にリアリティーがある。 ▼ロシア軍の攻勢と追い詰められるNATO それでは早速今回のメインテーマを書く。特にドネツク州の要衝、アウディーウカをロシア軍が占領し、ウクライナ軍が撤退してから、ウクライナ敗北の可能性が高まっている。アメリカは、共和党の反対によってウクライナ支援が事実上止まっているし、EUは100万発の砲弾の支援を約束していたにもかかわらず、その30%しかウクライナに供給できないことが明らかになっている。毎日8000発から1万2000発の砲弾を使っているロシア軍に対し、ウクライナ軍は2000発を打つのがやっとの状況だ。 ウクライナ軍の劣勢は今後も続くと見られ、ウクライナが戦局を逆転するのは事実上不可能だという観測が多い。このメルマガでは、2022年2月24日のロシア軍のウクライナ侵攻が始まってから、ウクライナの優勢を伝える日本や欧米の主要メディアとは異なり、ロシア軍の優勢と勝利の可能性を伝え続けてきた。いままさにその観測が実現する状況になっている。 ●ロシアの圧倒的な生産能力 ロシア軍の優勢を支えているのは、ロシアの圧倒的な兵器製造能力である。ロシアは過去2年間、工業生産の大規模な増加を主導してきたが、これはプーチン大統領が侵攻を開始したときに多くの西側の国防計画立案者が予想していたものを上回っている。 総国防支出はロシアのGDPの推定7.5%に増加し、サプライチェーンは多くの重要な物資を確保し、制裁を回避するために再設計され、弾薬、車両、装備品を生産する工場は24時間稼働している。労働者は多くの場合強制的に12時間勤務となっている。ロシアの戦争機構を維持するために、2倍の残業をしている。 米ネオコン系のシンクタンク、「戦争研究所(IISS)」でさえもロシアの圧倒的な優勢を伝えている。その報告書によると、ロシアの工場は今年だけで、主力戦車1500両を納入し、そのうち1180~1280両が保管庫から再稼働されたと主張している。これらの数字と、装甲兵員輸送車や歩兵戦闘車の再稼働は、ロシアが現在の消耗率で、あと2、3年、あるいはそれ以上、ウクライナへの攻撃を継続できることを意味するとしている。 これはロシアが、何年にもわたって防衛産業に補助金を出しており、軍需産業の規模を拡大する必要がある出来事のために継続的にこの分野を支えていたからにほかならない。ロシア政府は、資金を無駄にしていると批判されていても、軍需産業の支援を止めることはなかった。それが、2022年2月から始まったウクライナ侵攻により、これまで温存されてきた過剰な軍需の生産能力が、大きな意味を持つ事態になったのだ。

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