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【高校数学】読むだけでわかる!共通テストの考え方 vol.979
≪2024年 数2B 第2問≫ 2024/3/1
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目次・・・■ 問題 ■ 解説目次 ■ 解答・解説 ■ 公式 ■ 解答一覧
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■ 問題
2024年共通テスト数2Bより
第2問
mをm>1を満たす定数とし、f(x)=3(x-1)(x-m)とする。また、
S(x)=∫[0~x]f(t)dtとする。関数y=f(x)とy=S(x)のグラフの関係に
ついて考えてみよう。
(1) m=2のとき、すなわち、f(x)=3(x-1)(x-2)のときを考える。
(i) f'(x)=0となるxの値はx=[ア]/[イ]である。
(ii) S(x)を計算すると
S(x)=∫[0~x]f(t)dt
=∫[0~x](3t^2-[ウ]t+[エ])dt
=x^3-([オ]/[カ])x^2+[キ]x
であるから
x=[ク]のとき、S(x)は極大値[ケ]/[コ]をとり
x=[サ]のとき、S(x)は極小値[シ]をとることがわかる。
(iii) f(3)と一致するものとして、次の{0}~{4}のうち、正しいものは[ス]で
ある。
[ス]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} S(3) |
|{1} 2点(2,S(2)),(4,S(4))を通る直線の傾き |
|{2} 2点(0,0),(3,S(3))を通る直線の傾き |
|{3} 関数y=S(x)のグラフ上の点(3,S(3))における接線の傾き |
|{4} 関数y=f(x)のグラフ上の点(3,f(3))における接線の傾き |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
(2) 0≦x≦1の範囲で、関数y=f(x)のグラフとx軸およびy軸で囲まれた
図形の面積をS1,1≦x≦mの範囲で、関数y=f(x)のグラフとx軸で囲まれた
図形の面積をS2とする。このとき、S1=[セ],S2=[ソ]である。
S1=S2となるのは[タ]=0のときであるから、S1=S2が成り立つようなf(x)
に対する関数y=S(x)のグラフの概形は[チ]である。また、S1>S2が成り立つ
ようなf(x)に対する関数y=S(x)のグラフの概形は[ツ]である。
[セ],[ソ]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} ∫[0~1]f(x)dx {1} ∫[0~m]f(x)dx {2} ∫[1~m]f(x)dx|
|{3} ∫[0~1]{-f(x)}dx {4} ∫[0~m]{-f(x)}dx |
|{5} ∫[1~m]{-f(x)}dx |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
[タ]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} ∫[0~1]f(x)dx {1} ∫[0~m]f(x)dx |
|{2} ∫[1~m]f(x)dx {3} ∫[0~1]f(x)dx-∫[0~m]f(x)dx |
|{4} ∫[0~1]f(x)dx-∫[1~m]f(x)dx |
|{5} ∫[0~1]f(x)dx+∫[0~m]f(x)dx |
|{6} ∫[0~m)f(x)dx+∫[1~m]f(x)dx |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
[チ],[ツ]については、最も適当なものを、次の{0}~{5}のうちから1つずつ選べ。
ただし、同じものを繰り返し選んでもよい。
http://www.a-ema.com/img/2024m2b2.png
(3) 関数y=f(x)のグラフの特徴から関数y=S(x)のグラフの特徴を考えて
みよう。
関数y=f(x)のグラフは直線x=[テ]に関して対称であるから、すべての正
の実数pに対して
∫[1-p~1]f(x)dx=[m~[ト]]f(x)dx ……{1}
が成り立ち、M=[テ]とおくと0<q≦M-1であるすべての実数qに対して
∫[M-q~M]{-f(x)}dx=∫[M~[ナ]]{-f(x)}dx ……{2}
が成り立つことがわかる。すべての実数α,βに対して
∫[α~β]f(x)dx=S(β)-S(α)
が成り立つことに注意すれば、{1}と{2}はそれぞれ
S(1-p)+S([ト])=[ニ]
2S(M)=[ヌ]
となる。
以上から、すべての正の実数pに対して、2点(1-p,S(1-p)),
([ト],S([ト]))を結ぶ線分の中点についての記述として、後の{0}~{5}のうち、
最も適当なものは[ネ]である。
[テ]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} m {1} m/2 {2} m+1 {3} (m+1)/2 |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
[ト]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} 1-p {1} p {2} 1+p
|{3} m-p {4} m+p
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
[ナ]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} M-q {1} M {2} M+q
|{3} M+m-q {4} M+m {5} M+m+q
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
[ニ]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} S(1)+S(m) {1} S(1)+S(p) {2} S(1)-S(m)
|{3} S(1)-S(p) {4} S(p)-S(m) {5} S(m)-S(p)
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
[ヌ]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} S(M-q)+S(M+m-q) {1} S(M-q)+S(M+m)
|{2} S(M-q)+S(M) {3} 2S(M-q)
|{4} S(M+q)+S(M-q) {5} S(M+m+q)+S(M-q)
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
[ネ]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} x座標はpの値によらず1つに定まり、y座標はpの値により変わる。
|{1} x座標はpの値により変わり、y座標はpの値によらず1つに定まる。
|{2} 中点はpの値によらず1つに定まり、関数y=S(x)のグラフ上にある。
|{3} 中点はpの値によらず1つに定まり、関数y=f(x)のグラフ上にある。
|{4} 中点はpの値によって動くが、つねに関数y=S(x)のグラフ上にある。
|{5} 中点はpの値によって動くが、つねに関数y=f(x)のグラフ上にある。
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
※分数は(分子)/(分母)、xの2乗はx^2、マーク部分の□は[ ]で表記しています。
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