▼ 第60号
2024/3/1
━━━━━━━━━━━━━━━━━
有田芳生の「酔醒漫録」
*毎週金曜日発行*
━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆目次
1・「評言独語」──自民党「裏金問題」と今後の政局(上)
2・「酔醒漫録」──2月23日〜2月29日
〈『北朝鮮拉致問題の解決』、統一教会批判の基準、『オッペンハイマー』など〉
3・『統一教会の本質は反共謀略組織』(市民連合への寄稿)
★発売中の有田芳生著書★
・『改訂新版 統一教会とは何か』(大月書店)
http://www.otsukishoten.co.jp/book/b610995.html
・『北朝鮮 拉致問題 極秘文書から見える真実』(集英社新書)
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-721217-4
━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━
1・「評言独語」──自民党「裏金問題」と今後の政局(上)
━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼2月29日、3月1日に衆議院政治倫理審査会が開かれ、岸田総理と5人の「安倍派」「二階派」の議員が出席した。しかし裏金作りが判明した51人のうち、46人が出席を申し出ていないから茶番だ。とくに二階俊博元幹事長や萩生田光一前政調会長は、多額の裏金をもらっていたにも関わらず、黙ったままである。森喜朗元首相などは、1998年から2000年、01年から06年に派閥会長を務めたが、岸田総理は調査の「必要がない」と逃げてしまった。直接には裏金疑惑のない総理本人が政倫審に出るのは、予算案を通過させないと政権崩壊に直結するからだ。「出る」「出ない」で優柔不断ぶりを示してきた「安倍派」4人組は、政権を揺さぶる目的もあった。しかし、総理が出席して自分たちが出ないと処分される可能性があったので、最終的には折れるしかなかった。当面は衆議院の政倫審が終わり、予算案が衆議院で通過すれば、舞台は参議院へと移る。それでも「裏金問題」は終わらない。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)