2024/3/1
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べてるの家のメールマガジン「ホップステップだうん!」 Vol.287
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若者当事者研究
福岡市にある「こころふくよか」という不登校やひきこもりがちになってる若者や、さまざまな苦労を抱える若者の居場所で若者当事者研究会が開催されました。
最寄り駅から徒歩10分程度と伺っていましたが、地図を見ながら近隣をぐるっと一周してようやく辿り着く隠れ家のような場所にこころふくよかはありました。懐かしい雰囲気のある室内に5人の若者と、その若者からOKをもらった10人の大人も一緒に広いリビングでテーブルを囲みました。
福岡で何度か一緒に当事者研究をしたことのある高1の女の子(Hさん)が最近の研究テーマをいくつか持ち寄ってくれて家族のこと、友だちのこと、人生のことを語っていると、いろんな場面で「完ぺきさん」「調整さん」「天使」「悪魔」が現れていることがわかってきました。キャラクターのイラストに悩んだHさんに代わって小学1年生の男の子がホワイトボードに描いてくれました。そして、そのキャラクターたちのよかったいいところと苦労するところを書き出しました。
Hさんが家族について語っていると、大人の参加者にも親とのつきあい方に苦労してきた専門家が大勢いました。専門家の実践によると、どうやら独り立ちの時期というのがあって、そこに至るまでのプロセスが共有されました。親とのつきあい方に苦労がある人が自分以外にもいるということを知ったHさんは安心したようでした。
研究の最後の方で苦労の相談相手は気をつけた方がいいという話しが出ました。中学生の女の子はたくさんの人に相談してきてわかったこととして注意する相談相手を教えてくれました。1過度な共感をする大人、2しっかりした大人、3正論を持ってる大人、特に公立の学校の先生は要注意!と話してくれて、私もうっかりするとしっかりしたくなるので気をつけようと思います。
最後は今回の研究にHさんが「「私」の研究」とタイトルをつけて終わりました。
Hさんの研究、子どもたちの発言に参加した大人から「Hさんも子どもたちもすごい!今回の研究がこれからの自分に活かされそう」「私がHさんの年齢のときはとても言葉にできなかったけどHさんすごい!」など感心しきりで、何度も応援の拍手が送られました。Hさんは研究発表にも前向きで、いつかどこかでHさんの研究発表があるかもしれません。
文/写真:江連麻紀
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● 新刊「弱さの情報公開」
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2023年10月発売の最新書籍です。
2020年に発売しご好評をいただきました「弱さの研究」の続編。
不寛容な社会での孤立と孤独「つながり」を考える。
一部では、カーリング日本代表の吉田知那美選手とべてるの家の人や向谷地生良氏との「強さと弱さ」についての対談。
二部では人と人の「つながり」を各章で考察、依存症、認知症の孤独について、本当の「つながる」ことの意味を考える。
出版 くんぷる
<目次>
まえがき―「弱さの情報公開」の源流
一部 弱さの情報公開
一章 弱さの情報公開
二章 弱さを認める
三章 行き当たりバッチリ
二部 つながる
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