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石川 温の「スマホ業界新聞」
2024/03/02(vol.554)
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《目次》
1.KDDIが日本企業の存在感を出すためにMWC初出展
----5G活用に困るキャリアのためにコンサル会社が幅を利かす
2. MWC取材の醍醐味は業界関係者との「立ち話」
----バルセロナで再確認した「Band41最強説」
3.アップルはSpotifyに不当な扱いをしているのか
----欧州委員会がアップルに多額の制裁金を課す可能性
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.KDDIが日本企業の存在感を出すためにMWC初出展
----5G活用に困るキャリアのためにコンサル会社が幅を利かす
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今年、MWCの注目はKDDIの初出展だった。
会期2日目にはNTTドコモブースで、井伊基之社長とKDDI高橋誠社長によるツーショットでの囲みも開催された。昨年、井伊社長から高橋社長に「一緒にMWCにおける日本企業のプレゼンスを高めましょう」という誘いがあり、KDDIの初出展が実現したという。
井伊社長によれば、NTTドコモのMWC出展は2000年から行われており、当時は3Gの促進をアピールしていたという。
MWCのベテランということで、展示ブースも機能的に作られている感がある。実は展示スペースは割り当てられた面積の6割ほどしかない、あとは裏側に打ち合わせや会議スペースが3部屋ほど設けられていたのであった。
MWCのメインは展示というより、世界から集まる関係者との商談や打ち合わせだ。ブースの裏に会議室を複数設け、一日中、打ち合わせや取材などをこなすのであった。
初出展のKDDIは展示ブースが全体の9割ほどを占め、一方で会議室は1つという構成。そのため、ブースはホール4に位置するが、それとは別にホール7でも打ち合わせスペースを確保していた。
また、展示ブースで対応してくれるスタッフに関しても、NTTドコモはバルセロナの現地で採用したスタッフを起用しているのに対して、KDDIはすべて日本からの出張者で対応していた。まさに手弁当で初のMWC出展を乗り切った感がある。
一方、楽天はスペースはコンパクトながらも、2階建て構造となっており、2階に複数の部屋が用意されていた。
日本企業ではほかにもNECと富士通が常連だが、富士通は誰でも入って展示物を見られるのだが、NECは基本的には「招待者のみ」しか入れない決まりとなっている。
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