メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

週刊Life is beautiful 2024年3月5日号: ライドシェアの解禁、人工知能とWorld Model

週刊 Life is beautiful
今週のざっくばらん ライドシェアの解禁 日本で、今年の4月から、ようやくライドシェアが解禁されることが決まりました。「ライドシェア、来年4月解禁 タクシー会社管理の日本型」によると、 解禁は、「自家用有償旅客運送制度」(道路運送法第78条第2号)の見直しにより実現する。同制度は、過疎地などでドライバー確保が困難な場合に、二種運転免許を持たなくても一定の資格を満たせば、市町村やNPO法人等が自家用車で運送サービスを提供可能とするためのもの。解禁後は、タクシー会社による配車アプリデータを活用し、都市部や観光地において、タクシーが不足している地域や期間、時間帯に限定し、地域のドライバー/自家用車によるライドシェアを認める。 とのことです。 しかし、残念ながら、誰でもこのサービスに参入できるわけではなく、運行管理や配車などはタクシー会社が担当し、運賃もタクシーに準ずるとのことです。そして、配車アプリのデータを活用して、タクシーが不足する時間帯や地域を明確化し、データに基づいて、不足分としてライドシェアを活用するとのことです。 ライドシェアの解禁には、既存のタクシー会社が反対してきたこともあり、タクシー業界に配慮した形の中途半端な解禁としか言いようがありません。 米国では、ライドシェアの草分けとして知られるUberは、これまで、日本独自の参入障壁のために、ハイヤー業者とパートナーシップを組んだ中途半端なビジネスをしてきましたが、この解禁をきっかけとして、地方のタクシー会社を買収して、事業に参入してくることは、技術的には可能です。ただし、需要に基づいて価格を決めるダイナミック・プライシングが認めてられないなど、本格的なライドシェア・サービスを行うには、まだ不十分な環境なので、この段階でUberが本格参入するかどうかは、疑問です。タクシー会社以外の参入を認めるかどうかは、6月までに判断するとのことなので、そこまで待つのが賢いようにも思えます。 Uberのダイナミック・プライシングは以下のような仕組みで動いています。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 週刊 Life is beautiful
  • 「エンジニアのための経営学講座」を中心としたゼミ形式のメルマガ。世界に通用するエンジニアになるためには、今、何を勉強すべきか、どんな時間の過ごし方をすべきか。毎週火曜日発行。連載:菅首相に会って来た/米国で起業する時に知っておかねばならないこと。
  • 880円 / 月(税込)
  • 毎週 火曜日(年末年始を除く)