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ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込)Vol.1415
<Vol.1415号:正刊:世界の政治・軍事・経済・金融の状況>
2024年3月6日:リーマン危機から16年の、
過剰信用が破裂する
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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2024年は、日本を含んで「世紀の転換」になる年度でしょう。
これは政治・軍事・経済・金融は、ひとつだけを取り出して、社会科
学の方法をつかって「モデル化」すれば分かるものではない。政治・
軍事・経済・金融の全体を示すコトバは「社会(または世界)」です。
社会では、要素間で相互に複雑な関連があり、相互フィードバックが
あり、影響しあっています。個々の分野から「総合的な世界観」は作
ることができない。われわれにできるのは個々の視点からの、状況の
観察と記述だけです。
これは、ソクラテスやプラトンの古代から、変わらない。未来も変わ
らない。個の視点ではない生成型AIはこれをどう変えるか.
全体を見る神ではない人間には、「個の立脚点と視点」で観察し、そ
の内容の論理的な記述しかできない。サルトルは「状況論」または
「世界-内-存在」と言っていました。
日本なら、1億1000万人のなかの「個人の視点」です。小説は、個の
視点(主人公=作者の化身)からの社会とその周辺を見た状況に、意
識の連続と物語性を持たせたものです。
いまNHKでは紫式部の物語が、『光る君へとして、TV的な脚色(=修
飾)を得て、放映されています。紫式部は、吉高百里子が演じる。こ
れは、紫式部の宮廷の人物観をフィクションとして描いたものです。
小説やドラマに変わらぬ人気があるのは、個の視点で見た世界を描い
ているからです。
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