名目高成長が金利上昇を後押し
長期金利が名目成長率を超えると財政は発散し、収拾しなくなります。1998年から名目成長がほとんどない時代が続いた中で、日本のゼロ金利が短期金利のみならず長期国債の世界でも蔓延したのはそれなりの訳がありました。しかし、昨年の名目成長率が5.7%という高成長となり、世界は一変しました。10年国債利回りが1%未満にとどまる理由はなくなり、金利の原資が潤沢な状況に変わっています。
新規発行の国債の金利支払いは、GDPで十分賄える形になり、 日銀は国債を買い支えて金利を抑える必要はなくなりました。企業収益が最高益となるなかでの名目高成長や GDPデフレーターの大幅上昇を見れば、日銀がゼロ金利を続ける必然性もなくなりました。円安の副作用を是正する大きなチャンスが到来しました。
「昨年から環境が急改善」
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