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Vol38.厚生年金基金からの年金と国からの年金は別々であり、支給もこんなふうになる。

事例と仕組みから学ぶ公的年金講座【過去記事改訂版】
(2018年6月13日第37号改訂) こんばんは! 年金アドバイザーのhirokiです。 ーーーー 1.厚生年金に用いる昔の給与は現在価値に直すが、基金の年金は現在価値に直さない。 ーーーー 前回は厚生年金基金の大まかな歴史と、厚生年金基金から外れた人の給付についてのお話をしました。 今回は実際に年金の給付のやり方を見ていきましょう。 厚生年金基金に加入していると、それなりに厚生年金に加入してたにもかかわらず、不自然に国からの年金額が低い人がいます。 極端な話、例えば350ヶ月くらい加入してたのに国からの年金額は0円という人もいますね^^; なぜ0円なんだー!?って言われて調べると、働いてて給料が高いから止まってるのかな?と思ったら、単にずーっと厚生年金基金に加入してたから国からの年金は0という理由というのもあります。 どうして0円になる事もあるのか。 厚生年金は過去の給与と賞与を現在の価値に直す「再評価」というものを掛けて、それを年金額に使います。 過去の給与の賃金の伸びを反映させるので基本的には賃金変動率を使って再評価します。 過去の給与や賞与を再評価したり、または物価変動を年金額に反映させる金額は国から支払います。 ところがその再評価率が1.000を下回る、つまりマイナスになると再評価しないほうが金額は高くなりますよね。 ・再評価率(日本年金機構) http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/kyotsu/sonota/20150401-01.files/k30.pdf 上の再評価率の表を見ていただくと(字が小さい表なので無理して見なくても良いです)、平成6年あたりから再評価率は1.000よりも下がって、0.9~とかそんなふうに低くなってます。 もうずーっと1.000より下回ってますね^^; 平成に入ってからは失われた20年とか30年とか言われたりしますが、賃金も物価も停滞またはマイナスになったりしていました。 そのためですね。

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  • 事例と仕組みから学ぶ公的年金講座【過去記事改訂版】
  • 2017年10月から発行している人気メルマガ『事例と仕組みから学ぶ公的年金講座』の過去記事改訂版です。制度の仕組み、年金計算の流れ、年金の歴史、考え方、年金と関連して把握しておかなければならない社会の出来事など、幅広く主に事例形式で考察しています。 このメルマガでは、学習者が最新の情報を把握できるように、過去に配信した記事を令和5年4月以降の法律に併せて内容を改訂し、数値も計算しなおしています。 現在の法律にそぐわない内容は省略する場合があります。必要に応じて新しい文言に変更します。 号外配信した記事は必要な情報だけを改訂します。
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