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Crazy Culture Guide Vol.391 野蛮な時代の野蛮なバイト先の思い出話(プールバー篇)

高橋ヨシキのクレイジー・カルチャー・ガイド!
さてそんな時代、すごく雑にざっくり言うとトム・クルーズの『カクテ ル』と『ハスラー2』がヒットしたせいで、都心では雨後の筍のようにプ ールバーが乱立しました。雀荘がプールバーになり、居酒屋がプールバー になり、少し前に大ブームとなっていたカフェバーの中にもプールバーに 鞍替えするところが出てきたりしました。「カフェバー」という言葉には っきりした定義はありませんが、基本的には『村さ来』や『養老乃瀧』み たいな居酒屋ってダサくてオッサン臭くてやーね、という層にアピールす る、オシャレで(といっても輸入雑貨屋的な「フィフティーズ感」「西海 岸感」「ニューヨーク感」のような、ボンヤリした「アメリカン」さが 「オシャレ」と思われていただけだと思いますが)、酎ハイや熱燗の代わ りに横文字のカクテルをバーテンが出してくれて、ついでに適当な軽食も 食えるようなところ、というような店が「カフェバー」とみなされていた と思います。ああそうそう、その頃は三上晴子的な「デッドテック」感も 持て囃されていたので、天井の配線や配管をわざとむき出しにして、それ を全部真っ黒に塗りつぶして、で、天井の数カ所からテレビを吊るして画 面に『ブレードランナー』とか『コヤニスカッティ』のビデを流している ようなカフェバーもよくありました。と書いていますが、正直当時はそう いうのがめっちゃクールだと思ったものでした。

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