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ビジ選☆リーダーズ Vol.1036『ファウンダー思考』(信原威)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■宝島の発見と海図の作成 経営者やリーダーが持つべきは、新事業を立ち上げる「ファウンダ ー思考」だ。起業家思考と言いかえることもできる。好奇心と勇気 を持ち、新事業の立ち上げに取り組むのだ。 単なるアイデアマンではだめだ。価値を生む実行者になるべきだ。 その覚悟を持つべきだ。とは言え、やみくもに行動したり、緻密な 計画を練ったりするのも違う。 大切なことは、同志を集め、自社ブランドを市場に広めてファンに なってもらうストーリーを作ることだ。そうしてキャッシュを生み 出し、金脈を確保して実行し、目標の実便につなげていくのだ。 必要なのが、宝島、海図、物語、同志、金脈、実行の6つの武器だ。 いずれも事業を立ち上げる上で欠かせないものばかりだ。これらを うまく活用して、事業を成功に導くのだ。 もちろん、途中で大きな問題にぶつかったり、ゴールまでの道のり が不透明になったりすることがあるかもしれない。それでも計画を 信じて前進を続けていかなければならない。 ★ 新規事業を立ち上げるとは、世の中に新しい価値を見出し、それを 提供して相応の対価を得ることだ。大きく成功すれば、会社となり、 社員を養いながら、さらに大きな事業に育っていく。 まず、宝島の発掘だ。これは世の中から新しい価値を見出すことだ。 新規事業になりうるビジネスを見つけることだ。そして消費者が満 たされていないニーズを満たすのだ。 世の中の大きな変化や流れの中で生まれるニーズはどんなものか、 どんな価値を提供すれば競合他社でなく、自社の商品を選んでもら えるか、継続的に提供でき、定着できるかどうかがポイントだ アイデアが先行する人もいる。強い意志を持つのは悪いことではな い。だが、そのアイデアが消費者のニーズと合致しているdかどう か、本当に世の中から必要とされているのかどうかを検証すべきだ。 ★ 消費者のニーズを満たすサービスを考えるには、時代背景を知るこ とが大事だ。世の中は、10年もあれば大きく変わってしまうもの だ。その流れを読み解くことが大切だ。 次に、デモグラフィーだ。これは、社会を構成する人の数と、その 増減で生じる変化や経済のことだ。たとえば、高齢化することでバ リアフリーが求められるなどがその一例だ。 これらの情報は、意識していれば自然に脳にインプットされる。だ から、いつもアンテナを立てて感度を高め、日常生活で接するあら ゆるメディアから情報を吸収するべきだ。 パラダイムシフトは、人々の生活を根本から変える。そのため、ニ ーズも大きく変わる。ファウンダーは、その変化をいち早く、正確 に掴まねばならない。そこに宝島があるかもしれないからだ。 ★ 宝島を見つけたら、そこにたどり着くシナリオが必要だ。海図を作 るのだ。経営に関わる人が、新事業の計画について説明する事業計 画書のことだ。海図がなければ宝島にたどり着くことは難しい。 海図があれば、ファウンダーは自分の考えを確認でき、事業の方向 性を決めることができる。また、事業規模や成長スピードを方向付 けることができるため、計画的に必要資金を準備することもできる。 さらに、事業戦略を修正したり、当社の計画がどのように変化した かを確認したり、道標として活用することができる。仲間との目標 共有にも欠かせない。ファウンダーと仲間を宝島に導く海図なのだ。 事業計画書は「できれば作成すべきだ」という考えもある。だが、 必ず作成すべきだ。発生しうるリスクも明確にしてくれるからだ。 最初に作っておくべきなのだ。 事業計画は、わかり易く単純であるほど良い。達成目標や成果指標 を落とし込むための一番のポイントだ。「これさえやればいい」と いうところまで落とし込むべきだ。

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