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ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)2024年3月10日(日)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  NHK朝ドラ「ブギウギ」によぎるジャニー喜多川の闇 草なぎ剛が演じる服部良一氏の次男も喜多川から性加害を受けていた 服部良一氏とは? ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  佳境を迎えるNHK朝ドラ「ブギウギ」。しかし、それとともに脳裏をよぎるのが、趣里演じる花田鈴子のモデルとなった笹置シヅ子の数々のヒット作を手掛けた服部良一氏の存在である。  「ブギウギ」では草なぎ剛が好演する羽鳥善一として描かれるのだが、実は良一氏の次男吉次氏も、ジャニー喜多川氏から性加害を受けていたのだ。  昨年7月15日、吉次さん(78)と、吉次さんの同級生で友人の松崎基泰さん(79)が都内で記者会見を行った。  両名は、約70年前の小学2年生の時からおよそ2年半の間に受けたジャニー氏による性被害の実態について、各社の記者を前にあらためて証言する。 <「全部で100回くらいあったと思う。オーラルセックスされて快感を覚えてしまう嫌悪感とアナルセックスを強要される恐怖感に悩まされ、その後、悪夢を見るようになった」(服部さん)>(1)  服部良一氏と笠置シヅ子が1950年にハワイやロサンゼルスなど米国巡業を成功させた際に、ロスの公演先となったのが、ジャニーの父親・喜多川諦道が米国別院主監を務めていたこともある高野山真言宗の直営会場「高野山ホール」。  そして二人のために買い物や世話などをしていたのが、ジャニー喜多川だったのだ。 目次 ・服部良一氏とは?  吉次さんはどのような被害を受けた? ・問われるNHKとジャニーズの蜜月 NHK7階のトイレでJr.が性被害 ・天下り ・服部良一氏とは?  吉次さんはどのような被害を受けた?  服部良一氏は、1907年(明治40年)10月1日に大阪の本庄で生まれる。父は久吉、母はスエといい、姉2人、妹2人の5人きょうだい。  父の家は尾張で人形を作っていたが、祖父の代のときに大阪に移住したものの商売がうまくいかず、父は、昼間は武器工場で働き、母は毎晩の内職で家計を支えたとのこと(2)。  良一氏が西洋音楽に興味を持ったのは、近くの教会で聞いた賛美歌がきっかけ。  そして良一氏が帝国劇場で対面したのが、笠置シヅ子だった。  被害を受けたのは良一氏の次男の吉次さん。 <「今日は泊まろうかな」。ある日、喜多川氏がふと口にした。母親も「よっちゃんの部屋が良い」と言い、自分と並んで寝ることになった。すると彼は、「肩をもんであげるよ」とマッサージを始めた。はじめは肩、次第に全身へともんでいく手は、いつの間にかパンツの中に入ってきた…。 翌朝、喜多川氏が帰った後で、吉次さんは姉に前夜の出来事を打ち明けた。だが「気持ち悪い、そんな話しないでよ」と言われ、他のきょうだいや両親に話すことはできなかった。 >(3) とする。 ・問われるNHKとジャニーズの蜜月 NHK7階のトイレでJr.が性被害  このような喜多川の負の側面が横切る「ブギウギ」を呑気に放送する裏で、見過ごせないのはNHKと旧ジャニーズとの蜜月関係だ。  例えば、NHKの施設内では、旧ジャニーズ事務所が関連する活動が頻繁に行われていた。特にNHKの7階のリハーサル室は、ほとんど常時ジャニーズ事務所の使用に割り当てられていたほど(4)。  ここでは「ザ少年クラブ」のオーディションや練習だけでなく、他のテレビ局の番組用のジャニーズJr.のオーディションなどが行われ、多くの若者が日々出入りしていた。  その状況下で、NHKの7階のトイレの個室で喜多川氏による性加害が行われたという告発もあった。  さらに、NHKの近くにある旧ジャニーズ事務所が所有するビル3棟には、NHKの関連会社が入居しているという(5)。

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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