「体と心のセックス・ライフ」Section-996『ある日のおうちセックス（16）』

　家族全員が食卓にそろっての夕食。 　いつもは奈緒子が中心になって料理を作るのだが、今日はオレとセックスの 延長戦をしていたから、ナナが仕切ってくれていた。料理の腕は人それぞれで、 女性だから上手いというわけではない。誰にでも得意なものと苦手なものがあ る。料理は苦手だが、絵を描くのは上手いとか、ピアノが弾けるとか、話術に 長けているとか、スポーツが得意とか、そういうこと。 　奈緒子は料理が得意なのだ。オレも料理は得意な方だけどね。 　夕食シーンは端折って、夕食後にスキップ。 ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　　　　　　　　　　★　体と心のセックス・ライフ　★　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　≪　Section　９９６　≫ 　　　　　　　　　 『ある日のおうちセックス（16）』 　　　　　　　　　　　 ……　2024/3/9号　…… ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ 　夕食後は子供たちの相手をする。簡単なゲームをしたり、子供向けの図鑑を 一緒に見ながら、虫や動物についてやさしく解説してあげたりなどだ。 　８時を過ぎる頃には、眠くなる子が出てくる。遅くとも９時までには子供た ちは寝かせる。寝る子は育つというように、子供の睡眠時間は大事。夜更かし は子供の心身の成長を阻害する。夜、子供が寝るときには、寝冷えしないよう にパジャマを着せる。体が小さい分、冷えやすいからだ。 　子供を寝かしつけるために、母親たちも一緒に寝る。そのまま眠ってしまう こともあるが、途中で布団を抜け出してくることもある。 　夜９時以降に起きているのは、男たち３人と奈緒子と春海だ。 「ボクは仕事があるんで、作業部屋に行くっす」 　拓己がいった。 　彼はフリーランスなので自宅で仕事をしている。オレも以前はそうだった。 仕事時間は自分で管理し、納期に間に合うように作業する。自由度は高いが、 決まった休日はない。月曜日が締めきりというのはよくある。 　残ったのは、オレ、文哉、奈緒子、春海。 　オレはソファに座り、ノートパソコンで日誌を書いていた。 「あとどれくらいで、それ終わる？」 　春海が聞いた。 「１５分待って」 「うん、待ってる」 　ちなみに、オレたちは裸だ。くどいようだが、家では裸で過ごすのが基本な んだ。体が冷えるようだったら、ガウンを羽織ることもあるが、部屋は十分に 暖かくしてある。 「よし、終わり」 　オレはいった。 「じゃ、食べてもいい？」 　笑顔の春海はいった。 「いいよ」 　ペニスはすっかり小さくなっていた。