久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.173 2024/3/12発行
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ベトナム・カンボジアで社会貢献者と旅をする(続き)
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1. 今週の東奔西走&七転八倒
社会貢献支援財団ベトナム・カンボジア研修旅行1
東南アジアで社会貢献を続ける6達人と過ごした6日間(続き)
4)KURATA PEPPER 代表
倉田 浩伸さん
第55回 社会貢献者表彰 受賞者の倉田さんは、カンボジア(プノンペン)で唯一無二の完熟胡椒を生産されているKurata Paper の代表です。
倉田さんは、92年に難民帰還プロジェクトに参加し、大学四年でインターンをして、そのままNGOに入って学校をつくるプロジェクトを担当します。しかし、学生が月謝を払えない現実に直面し、お父さんお母さんが、子どもたちのために現金収入を得られるようにするにはと考え、在来種の胡椒生産に取組み始めます。
クラタペッパーだけが生産するカンボジア産の赤い完熟胡椒は、BBCで取材され、味覚の本場フランスからもバイヤーが押し寄せます。
また、秋篠宮殿下がお土産でお買い求めになったことで日本でも評判が広まり、今や予約が取れないような人気レストランでも愛用される逸品になりました。
私も、ダナンのレストランで食事をご一緒した際に、魚料理や肉料理にお薦めの胡椒をかけていただきましたが、薫り高い胡椒の力で、素材の味わいが引き出されることに驚きました。
クラタペッパーについては、胡椒畑とお店の見学もしたので、別の回で詳しくご紹介させていただきます。
▼社会貢献支援財団webサイトより
第55回 社会貢献者表彰 KURATA PEPPER 倉田 浩伸さん1991年、内戦が終結したカンボジアは新たな国づくりへと動きだした。大学生だった倉田浩伸さんは、NGOの派遣隊員として同国を訪れ、経済基盤も生活環境も荒廃していることに衝撃を受け、この国の復興には土地に根付いて育つような産業が必要だと確信し、派遣期間終了後も再三訪問した。
いくつかの農産物の輸出を試みては失敗を繰り返す中、内戦前の農業に関する資料から「胡椒」を発見。胡椒の買い付け販売、胡椒農家への投資、自社農園の運営に乗り出したが、輸出はなかなかうまくいかず、資金繰りも厳しくなり「撤退」の文字が頭に浮かぶ。そこへ2001年に秋篠宮ご夫妻が訪柬され、胡椒をお土産として購入されたことをきっかけに、編みカゴバックに入れるなど、パッケージを工夫してお土産品として観光地で販売すると飛ぶように売れ始めた。
高品質のカンボジアの胡椒はヨーロッパ各国でも調味料として評判を呼び、カンボジアを世界有数のコショウ産地へ復活させ、自立のための産業の基盤の一つを築いた。今後は「カンボジアの人々に自国の良さを見直して欲しい。胡椒産業が若者の手によって拡大し人々の幸せに繋がるよう次世代を育成することが自分の使命」と語る。
#KURATAPEPPER #クラタペッパー
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