小林よしのりライジング
第497号 その2 2024.3.12発行
第320回「週刊文春・新谷学総局長の頭のなか」
元日経新聞記者の後藤達也氏が司会するYouTube番組『リハック』に、3月2日と7日、「週刊文春」の新谷学総局長が出演して、松本人志の問題について語った。
その発言の内容を追いながら、週刊文春の問題について考えてみたい。
まず、記事を読んだ私の感想は、「松本人志って頭悪い大学生みたいな下品な遊び方をしてるんだな。
さもしい男だね」と感じる一方、最初の告発者であるA子さんの話については、
「泥酔させられているわけでも、監禁されてるわけでもないのに、なんで逃げないの?」
「嫌だと思ったなら、妖しい空気になった時点で、誘ったスピードワゴン小沢に文句を言って帰らなきゃ」
「松本のあとは、自分で放送作家Xのところへ移動して胸を揉ませてるし。
そのあとは、自分で小沢のところへ移動してち●こを触ってやってるし。
結局、3人それぞれに対応しておいて、8年たって被害者ぶりっ子はないんじゃない?」
としか思えなかった。
複数人での飲み会からの性行為という事件で私が思い出すのは、2003年、早稲田大学の「スーパーフリー」というヤリサー(性行為目的のサークル)で起きた事件だ。
睡眠薬やアルコール濃度96%ものウォッカを混ぜたサワーを用意して、計画的に初対面の女子大生に飲ませて泥酔させ、複数の男子学生たちが人通りのない場所に連れ込んで輪姦、その後も被害者に優しげに接して懐柔する役の学生がいて、事件化させないようにするという鬼畜組織が作られていた。
警察への被害届が出て、次々と犯罪が明るみになり、10人以上の高学歴の男子学生が逮捕されたことで世間を騒がせた。
だが、松本人志の飲み会の場合は、泥酔させたわけでも、3人で押さえつけたわけでもない。
そもそも、女性はその当時、被害を訴え出ていない。
女性は芸能界を目指していたというので、スピードワゴン小沢とのつながりも、芸能界において、何か自分の得になることを期待してのことだったのではないかと感じた。
飲み会の誘いに応じたのもそういう理由があるだろう。
しかし、思うように売れなかったことで鬱積した悲しみや敗北感を、「才能ある大物・松本人志への私怨」という形でコーティングして告発するという晴らし方を「週刊文春」からそそのかされ、告発マシーンとして自分都合の記憶だけで話すようになってしまったのではないかと想像する。
「ジャニーズに続け」だ。
■「記事にならない」→「ジャニーズで背中を押した」
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