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ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)2024年3月16日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------   同性同士の結婚を認めない民法と戸籍法の規定は憲法違反だとして、北海道のカップル3組が国を相手取り損害賠償計600万円を求めた控訴審判決で、札幌高裁は14日、「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立する」とする憲法24条1項は、「同性婚も保障すると理解できる」との初めての判断を示し、関連規定は違憲と判断した。  判決は同性婚を導入しても不利益や弊害はないと指摘。ただ各規定に関する国会論議などについては、「明白に違憲だったとは言えない」とし、請求を退ける。  斎藤清文裁判長は、「両性の合意」との文言がある24条1項について、「制定当初は同性婚が想定されてなかった」と指摘したうえで、しかし「個人の尊重がより明確に認識されるようになった背景の下で解釈されることが相当」だと述べる。  そして、個人の尊厳に立脚した立法を認めた24条2項にも違反すると指摘した。また性的指向の違いで結婚による制度的保障を受けられないのは合理的根拠を欠いた差別的な取り扱いとして、法の下の平等を定めた14条1項にも反する、とする。  なお国側は、一連で訴訟において、「両性は男女を示す」として、このことを、同性婚を認めない根拠としてきた。  同性婚を認めないのは違憲かを争う訴訟は全国5地裁で6件起こされ、札幌高裁が初めての控訴審判決となる。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- アカデミー賞受賞「ゴジラ-1.0」がハリウッドでうけた本当のわけ 山崎貴監督は「狩猟民族(欧米人)と農耕民族(日本人)」とバカ丸出し発言 日本のエンタメ、大丈夫か? ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  2024年は日本のエンターテインメント業界の”真価”が問われる年となるか。  10日に発表された米アカデミー賞で、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞、山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞。  国際長編映画賞には英国の「関心領域」が選ばれ、日本出品の「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演)は受賞を逃すも、日本映画の存在感を残した。  また、昨今の株高にも、日本のエンターテインメント業界は寄与している。  東証プライムに上場するゲームや映画、キャラクタービジネスなどの売上高が大きい47社の時価総額は約52兆円と、23年末比から4%増え、全体に占める比率は5.5%と小売り(5.4%)や機械(4.9%)などを上回る。  世界的に競争力のある知的財産(IP)を持つことが評価される結果に(1)。  一方、課題も多い。とくに国際市場への適応の遅れは目立つ。人手不足による現場への圧力とともに、多様性と革新性の欠如も。  漫画カルチャーは世界を席巻するも、漫画家への「文化勲章」いまだにゼロと政府内の低評価も目立つ(2)。  日本のエンタメに求められるものは何か。 目次 ・「不適切にもほどがある!」の不適切 ・驚くべき日本メディアのジェンダー格差 ・「ゴジラ-1.0」は“多様性に欠ける”からハリウッドで受け入れられた ・「不適切にもほどがある!」の不適切  2024年は既存メディアのあり方が問われる年になる。TBSの金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」はその口コミの評判とともに、その玄人筋からの評判と”とてつもなく”悪い。  2月9日に放送された第3話では、セクハラガイドラインが話題となり、続く第4話(2月16日)放送後には、批評家の鈴木みのりさん、インティマシーコーディネーターの浅田智穂さんや西山ももこさん、ハリウッド俳優の松崎悠希さん、お笑い芸人のせやろがいおじさんといった識者らから疑問の声が続出。  その宮藤官九郎的”頭の悪さ”は、そのものつまり、ホントに頭脳に直結する。たとえば、映画の本場、ハリウッドは日本以上に学歴社会だ(3)。

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  • ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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