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【痛くない死に方 2024年第11号】1600億円を無駄にした「ラゲブリオ」 なぜ日本で販売中止にできないのか?

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2024/03/16
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2024年 第11号 【長尾和宏の痛くない死に方】 長尾和宏です。 3月も半分を過ぎ、いよいよ春の兆しが色濃くなりました。タイから東京そして 沖縄からまた東京へ、とほぼ半月旅をし続けて今週は久しぶりに地元へ戻りました。 さすがにちょっと疲れていたのか、なじみの店で食事をしてホッとしているところ です。「長尾先生は、なんでそんなに沖縄の基地問題に関心があるのですか?」と、 先週のメルマガを読んだ人から質問を受けました。 逆に問いたい。なんであなたは、基地問題に関心を持てないのですか? と。 コロナ禍以降で僕の存在を知ってくれた人の中には、長尾のコロナワクチン関連の 言説以外は興味がない、という人もいるらしい。ニコニコの長尾チャンネルを放送 していても、「そんなことはどうでもいいから、ワクチンについて話してくれ!」 と言われることもときどきある。だけど僕からしてみれば、基地問題もワクチン問題も 今、国会でやっている空虚なやりとりが飛び交う裏金問題も、実はすべて繋がっている話。 もっと俯瞰的に世の中を見なければ、真実には気が付けない。 これからも、ワクチンという形だけではなく、様々な形で日本は残念ながら「実験場」 となっていく。俯瞰的に物事を見なければ、我々は二度も三度も騙されるだろう。 だからこのメルマガ読者皆さんにも、僕の知る限りでいろいろな情報を提供していきたい。 基地問題もワクチン問題も(もちろん統一教会の問題だって)その本質は、日本が「敗戦国」 のままであるというところがスタートだ。いつまで日本は敗戦国のままなのか?  本来なら1951年のサンフランシスコ講和条約において、日本の主権回復は約束されて いた。僕の生まれる7年前の話だ。当時の総理大臣は吉田茂。しかしその上に、GHQの ダグラス・マッカーサーがいた。 この条約とポツダム宣言とどう違うのか、僕も最近まで曖昧だったけれど、ポツダム宣言は、 アメリカとイギリスと中国が、日本の無条件降伏をただ単に求めたたけのもので、約束では なかった。一方、終戦後6年経ってから結ばれたサンフランシスコ講和条約は、第二次世界 大戦に参加した連合国と日本の全49の国のあいだで結ばれた、「これで戦争は終結します」 という約束をした条約だ。 この条約によって、ようやくGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の支配下を離れて、 日本は晴れて主権を取り戻し、世界と対等な立場で国際社会に復帰した……はず、であった。 では具体的に、サンフランシスコ講和条約にはどのようなことが書かれていたのだろう? 第1章~第3章までを簡単に紹介しよう。 第1章「平和」~戦争状態の終了~ ・日本と連合国の戦争状態を終了する ・連合国は、日本国民の主権を承認する 第2章「領域」~日本が戦争で得た領土や権利を放棄~ ・朝鮮の独立を承認、朝鮮に対する権利を放棄 ・台湾の権利を放棄

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