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高野孟のTHE JOURNAL Vol.643 2024.3.18
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INSIDER No.1251》
米大統領選は本当にこのまま「老老対決」の不毛に沈ん
でいくのか/ロバート・ケネディJrという第3の選択
は?
【2】《CONFAB No.608》
閑中忙話(3月10日~16日)
【3】《FLASH No.555》
国会で疑惑を追及するにはいくつもの壁が存在する/日
刊ゲンダイ3月14日付「永田町の裏を読む」から転載
【4】《IPPIN No.001》
私の逸品・その1<はじめに>
■■ INSIDER No.1251 24/03/18 ■■■■■■■■■
米大統領選は本当にこのまま「老老対決」の不毛に沈ん
でいくのか/ロバート・ケネディJrという第3の選択
は?
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
米大統領選はスーパー・チューズデーを経て早くもバ
イデンとトランプの現職と前職の対決図式に集約されつ
つあるかに見える。しかしこの図式の最大の難点は、バ
イデンが現在81歳、仮に当選して25年1月就任時82歳、
無事に任期を全うしたとして退任時86歳。対するトラン
プも約3歳半下の77歳、就任時78歳、退任時82歳で、ど
うにもこうにも「老老対決」という鬱陶しさを免れない
ことにある。
しかも、本誌No.1239でも述べたように、バイデンは
すでに部分的な記憶喪失ないし意識陥没を含む緩やかな
認知障害の過程に入っており、他方トランプは3年前の
大統領選で勝利したのは自分だという妄想に取り憑かれ
その怨念を晴らすという個人的な目的のためだけに大統
領に返り咲こうとする異常な心理状態に浸っている。ど
ちらもアラウンド80歳という年齢を考えれば、(1)7~
8月の各党全国大会での正式指名、(2)11月の投開票、
(3)来年1月の就任ーーなどのハードルを超える以前に
も、それらの心的傾向が進行するとか、あるいは別の心
身不調に襲われるとかして、いずれかもしくは両方が撤
退を余儀なくされる可能性もないとは限らない。
●「不測の事態」への心の準備
そこで早くも米メディアでは、2人のどちらかもしく
は両方に「不測の事態」があった場合はどうなるのかの
検討が始まっている。
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