週末特別号 マーケットの行方
おはようございます
きのうの日銀の金融政策決定会合、よくわからない人が多いと思います。私自身もよくわかっていませんので(笑)。現時点でわかっていることをお話していきます。
■日銀は株価を下げさせるつもりがない可能性
マイナス金利解除、YCC廃止、とこの事実は金融「引き締め」を示す事実です。
反対に当面は緩和的な環境を維持する、6月程度まで利上げする見込みはない、というのは金融「緩和」を延長する、という発言になります。
引き締めと緩和という二律相反する発表を行っている、ということです。ですから、非常にわかりにくい状態になっている、ということです。
マイナス金利解除の意味というのは、なぜ、マイナス金利が必要だったのか、といえば、その大きな点というのはマイナス金利によって最大の受益者というのは国でした。つまり、予算を組む場合、税収不足の場合は借金をする、そのために国債を発行する、101万円借りて返済は100万円でよろしい、という話になります。その場合の利息は貸し手が支払う、と万々歳の制度だったわけです。
一方で、お金の発行が増えるので、円の価値は下落をして、お金あまりの減少が起こる。円の価値が下落すれば通常、金利は上昇するものですが、それをマイナス金利で抑え込んでいた、という状態です。お金が有り余っていれば、株や不動産などが上昇するはずですが、あがったのは、株価だけ、大きなお金をかけた割には効果がないものでした。
今の流行りの言葉でいえば、コストパフォーマンスが異常なくらい悪かった制度です。お金の価値が減少をしているので、銀行融資も拡大するはずですが、銀行は金融庁の引き締めもあって不良融資先には融資ができない状態です。結果、コロナで最悪のときには銀行は金融庁が怖いので、融資を絞り、BIS規制などによる総資本規制などによって逆に貸しはがしに走る可能性があったので、政策的にゼロ金利融資を行った、ということです。
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