永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2024.3.21
新 恭(あらた きょう)
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生まれ変われない自民党。口つぐむ裏金議員の処分にも及び腰
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政倫審における自民党の安倍派や二階派の議員たちの知らぬ存ぜぬ発言は、ま
すます国民の不信感を募らせている。知らないはずがないからだ。
「“裏金議員”を早く処分してほしい」。有権者の罵声を浴びる地方議員たち
の訴えは切実だ。
4月28日には衆議院の補欠選挙が3つ控えている。東京15区、島根1区、長崎3区。
このままでは全敗の可能性だってある。そうなれば、岸田首相の命運は尽きた
も同然だ。自民党は、なにがなんでも“選挙の顔”を変えようとするだろう。
党総裁選は半年後に迫る。岸田首相に残された道は限られてきた。通常国会が
閉会する6月までに衆院解散・総選挙に持ち込めるかどうかだが、できること
なら、衆院3補欠選挙に合わせてやりたいところだ。
その意味で、岸田首相にとって、3月17日に開かれた自民党大会は、これまで
にない重要な意味を持っていた。自民党が生まれ変わる日にしたかったのだ。
岸田側近が描いたベストシナリオを以下のように想像してみた。
党大会までに、“裏金議員”に対し、除名、離党勧告、党員資格停止などの処
分を決定し、党大会で新しい党のルールを定めて、党再生への第一歩をしるす。
それによって、内閣支持率が明らかな上昇に転じれば、間髪を入れず衆院解散
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