FRBには利下げの政治圧力
中央銀行の政策が大きく転換しようとしています。19日にはまず日銀が17年ぶりの利上げに出ました。これまで国内外からの政治圧力もあって緩和を続けてきましたが、ようやくこれから解放されました。次は6月にECB(欧州中銀)が利下げに出るとみられ、市場の目はFRB(米連邦準備理事会)に向けられています。
「米のインフレは改善が足踏み」
まずFRBが利下げを決断する際の重要な材料である「インフレ改善の確証」がまだ得られません。むしろ昨年の改善傾向がこのところ足踏み状態になっています。消費者物価(CPI)も生産者物価(PPI)も、1月に続いてこの2月分も予想を超える大幅な上昇となりました。
FRBの物価目標2%を達成するには、前月比の上昇ペースが安定的に0.2%以下に収まる必要がありますが、1月も2月も前月比は0.3から0.4%となっていて、コアでもこのままでは着地が2%ではなく、3%前後ないしはそれ以上になりそうな状況となりました。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)