狭山茶どころ2024/03/28 (第6685号、通算第7665号)
西行法師と桜
30日に予定していた桜川の撮影会は中止することにした。申込者が少なかったこともあるが、なにより、30日に桜が開花しているかどうか確信が持てない状況だからだ。例年より早まると見られていた桜の開花が、実際のところ各地で相当遅れている。特に関東での遅れが大きいらしい。我がマンションの春祭りが一昨日・24日に開催されたが、例年なら桜の花を見ながらなのに、今年はまだ蕾、それも固く締まったままで開花の兆しすら伺えない。この分だと、関東4県の見ごろは4月になりそうな雲行きだ。
ところで、桜と言えば西行法師である。毎年この時期に、「山家集」から、名歌と謳われる「願わくは花の下にて春死なんその如月の望月の頃」を引いてコラムを書いているが、西行の桜好きはかなり型破りで、生涯に詠んだ約2300の歌のうち、半数近くが桜の歌だったと言われる。代表歌集「山家集」には173首の歌が収められているが、そのうち103首が桜の歌である。
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