『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2024年3月25日号
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『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2024年3月25日号
●赤羽雄二の視点:人は誰でも成長できる(『成長思考』その15)●今週の相談
・上司であるプロジェクトリーダーが非常に頼りなく、上からの指示を咀嚼してどのように報告書をまとめるか全くわかっていません。そのため、チームが右往左往するのですが、入ったばかりの私にできることはありますでしょうか。
・『ゼロ秒思考』のA4メモ書きを1年くらい続けています。書いたメモも30cmくらいになっています。かさばるので、捨ててしまっていいでしょうか。
・声が小さいといつも言われます。自分でもわかってはいるのですが、どうしようもなく、はがゆい思いをしています。
毎週月曜日発行
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【はじめに】
本メルマガでは、皆さんからの仕事やプライベート上の多くの悩み・質問にていねいにお答えします。メルマガを購読している方なら、どなたでも質問&相談が可能です。(ご質問: akaba@b-t-partners.com )
【『ゼロ秒思考』とは】
『ゼロ秒思考』は、マッキンゼーで14年間、その後も多くの企業、個人を支援してきた私が生み出した独自のアプローチです。
「メモ書き」によって思考と感情の「言語化」に慣れ、強化することで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心が強くなります。くよくよしなくなります。何をすべきかがわかるので、行動も早くなります。
20数年にわたって改良し、内外で実践していただいた結果、10万人以上の方に効果を実感していただいています。
誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、効果は絶大です。実践された方々からのコメントの一部を紹介します。
「明らかに日々の思考量や行動量が増えた」
「打てば響くような会話ができるようになった」
「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」
「自分に自信がついた」
「気持ちを素直に伝えらえるようになった」
本メルマガは、この『ゼロ秒思考』をベースに、皆さんの悩みに答えていきたいと思います。
赤羽雄二の視点:人は誰でも成長できる(『成長思考』その15)
成長の実感
いかがだったでしょうか。成長するためのヒントをいろいろ説明してきました。
そのうちのいくつかでも取り組んでいただければ、成長しているという実感がすぐにしてくると思います。日々の生活や仕事に流されるのではなく、「こうなりたい」「こんなことができるようになりたい」という気持ちを大切にすることで、変化が起きはじめます。
成長していると感じられたのは、遠い昔、学生時代だったかもしれません。あるいは、人によっては、いままでそういうものを感じたことがなかったと言われるかもしれません。
ただ、私は、これまでに多くの方々と接するなかで、会社や学歴、家庭環境などによらず、前向きに取り組めば、誰でも成長できるし、成長しているという実感が得られると常に考えてきました。
自分が成長しているという実感は、非常に楽しいものです。たぶん、私たちのすべての経験のなかで、最も楽しいことのひとつではないかと考えています。何かに成功した体験は、場合によって成長の実感の喜びを超えますが、いつも成功するわけではありませんし、頻繁に起きることでもありません。もちろん、100%自分がコントロールできることでもありません。
それよりは、「自分が日々成長している」と感じること、それでまた、「もっと頑張ろう」と思うことが、人としての喜びに直結していると思います。
ぜひ、そのことを改めて感じていただけばと思います。
ほんの少しの努力や工夫で感じることができます。人は皆、いくらでも成長するようにできています。成長しているという実感を持って、昨日より今日、今日より明日と変化していく仕組みを心と体に備えています。
自信を持つ、自信を回復する
成長を実感し、成長し続けるには、自分に対して自信を持つことが大切です。自信を持っていれば、苦しくても自分を信じ、何とか頑張って結果を出すことができるし、試合で競ったときにも頑張り抜くことができます。
自信の大もとは、「自分への肯定感」「成長のための効果的な考え方と具体的な努力」「小さな成功体験の蓄積」です。
「自分への肯定感」は、生まれてから2歳くらいまでの母親の愛情と接し方が決定的な影響を及ぼし、小学校くらいまでの親の接し方や家庭環境で大きく左右されるようです。『愛着障害』(岡田尊司著、光文社新書)にくわしく述べられていますので、「自分への肯定感」に不安がある方は一読をお勧めします。『毒になる親』(スーザン・フォワード著、玉置悟訳、講談社+α文庫)からも大いに参考となるヒントが得られます。
実は、この分野の本は多数出版されており、ネットにも無数の記事があります。ところが、特にビジネスマンのあいだでは、問題があるということ自体、認識がない方がほとんどです。
そのために、「あの人は、なぜあんなにひどいことをするのか」「なぜ自分は、ついコントロールできずに怒鳴ってしまうのか。何とかしなければ」という憤りや自己嫌悪はあるものの、愛着障害や発達障害が何で、自分とどう関係しているのかを理解せずに日々業務に追われているのが実態だろうと思います。ましてや、「まさか自分が……」などとは夢にも思っていません。
「成長のための効果的な考え方と具体的な努力」は、ここまでくわしく説明しました。誰でも壁を乗り越えて成長することができるし、それは、誰からも止められることがありません。止めているのは「自分」です。成長しようとしていない「自分」だけなのです。
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