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◇◆GELマガ Vol.658◆◇
〜エル・ゴラッソ鹿島担当・田中滋のメールマガジン〜
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1.CBの選手が戸惑う約束事の変化
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/【コラム】
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練習のたびにCBの選手たちはポポヴィッチ監督に怒られている。時には罰則と
して腕立て伏せ10回が命じられることもある。なにをそんなに怒られているの
かと言えば、昨季までとやるべきことが真逆だからだ。
昨季までチームを率いていた岩政大樹はCB同士でビルドアップのパス交換をす
る際、パスを出したら距離を開けることを指示していた。CB同士の距離が近い
と相手のプレスは2度追い、3度追いがしやすくなってしまう。距離を開けるこ
とで相手FWが走る距離をつくり、生まれた猶予で空いている選手を見つけ出し
、落ち着いて前進することを狙っていた。ほとんどの監督は同じような考え方で
ビルドアップを組み立てている。CB同士の距離を開くことで、相手のプレスが
かかりにくい状況をつくり出そうとしている。
しかし、ポポヴィッチ監督の指示は違う。例えば、左CBが右CBにパスを出し
た場合、左CBは右CBから離れるのではなく、むしろ寄っていってサポートで
きる位置を取るように求めている。
(追記)
左CBはパスを出した右CBの斜め後ろに付きサポートする。もし、右CBが前
進するパスを出せなかったとき左CBへパスを戻す。すると相手はこちらの陣
地の深いところまでプレスに来ないといけない。そこでポポヴィッチ監督は
リターンをもらった左CBが前進してきた相手の背後に落とすようなパスを入
れることを狙う。相手は前に出てきているので、その背後にボールを蹴られ
るとセカンドボールが落ちる周辺にはこちらの選手が数的優位を築けている、
という算段だ。
「大樹さんと真逆の指示なので、ときどきどっちだったかわからなくなってし
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