先日、映画「世界は僕らに気づかない Angry son」を観てきました。
国籍の違い、文化の違い、性的指向のさまざま・・・。それをかかえたまま学校に通い、働き、恋愛する。その日常でのできごと、きつい言葉、扱われ方・・・否応なしに感じるangry。描かれていた現実は、たしかに私が「気づいていないこと」だらけでした。
この作品を観て思うことを言葉にするには時間がかかりそうです。
でも、ふとした瞬間に思い出し考える。それは、影響を受け、「つかまった」証拠に違いありません。
知らないことがたくさんありました。ひとりでじっくり考える時間をもっと持とうと思います。
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●新しい環境を前にして暗くなる自分
私たちの社会では、春(4月)は新しい環境に身をおいたり、今までと違う何かが始まるスタートの時期になっています。
小心者の私にとって、春は苦手な時期だと前に書きました。今までのつながりが切れたり、離れたりして、新しい関係を作らなければならない。緊張がマックスになり、毎日気の重い朝を迎える。「行きたくない」と誰かに言いたくなる、特別な季節です。
でも、学校というものに通っていたころ、それは言えませんでした。「言ってはいけないこと」と「承知」していたからです。
また、今の子どもや若い人たちが直面している環境のように厳しくはなかったので、とりあえず行くことはできていました。と言うことは、さほど深刻ではなかったのかもしれません。
今、人生後半に入ってしばらく経ってみると、あのころは「人(他人・友だち)におびえていたなあ」と思います。親や周りの人が「自分をどう見ているか」が気になって、心配で仕方なかった。だから、新しい環境は気が重かった。それなりに、大変でした。
今の子どもや若者もそうだと思います。
ところで。
ここ数年、時々読み返す本があります。鈴木裕介さんの『我慢して生きるほど人生は長くない』(アスコム)です。以前、紹介しました。というか、何度も登場していますね。
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