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ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込)Vol.1421
<Vol.1421号:正刊:トランプの政策予想>
2024年3月27日:金融の風の変化は、まだ起こっていない
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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【人のコトバへの信頼】
日本人の希望でもある大谷氏の通訳、水原一平氏の違法賭博への疑惑について、大谷氏は送金への関与を完全に否定しました。賭博の借金の肩代わりと送金への関与は水原氏の「作り話」だったと明らかにしたのです。記者質問の時間はありませんでした。今日は、日米のニュースをこの会見が支配しています。
「人のコトバの信用性」について考えました。人間への信用とは、この人は自分に対してウソは言わないというコトバへの信頼です。大谷氏は、水原氏を心底信用していたようです。大谷氏の米国での立場は、外出ができないので、食事までも水原氏を介したものです。つまり米国との関係は、水原氏のフィルターを経由したものです。自分名義の銀行口座の開設も1人では行えない。水原氏の通訳を通したものでした。
大谷氏のコトバは表情と所作の印象から正しく見えました。そうすると大谷氏が信頼してきた水原氏のそれまでのコトバが嘘になります。水原氏が、細部までの100%の嘘を言うことができたということについて驚き「人のコトバのへの信用」を考えたのです。
解く鍵は、大谷氏のドジャースや記者の米国人との会話やインタビューのとき、水原氏がほご100%、「信頼できる人」として通訳をしていたことにあります。水原氏は、違法賭博に関係する都合の悪いことは、大谷氏に伝えず、しかし大谷氏から聞いたと「作り話」をしていた。賭博での借金を大谷氏に話すと、「もうこれからはしてはならないとして肩代わりし、送金してくれた」ということが、真っ赤な嘘だったことが、明らかになりました。
大谷氏は、水原氏から何も知らされず、しかし開幕戦のあと3月21日までは、変わらず水原氏を信頼していたのです。スクープしたESPNの記者は大谷氏に直接の取材はせず「大谷に聞くとこう言った」という水原氏の言葉を書いていました。この記事から混乱が始まっています。
自民党の倫理審査会では、弁明に立った政治家たちのウソが透けて見えます。コトバの字面(じずら)では「記憶にない、知らない」という弁明ですが、表情と身振りの言語と、その論理的な脈絡では、否定がウソと分かるからです。証拠によってのウソではない。表情、身振りの言語、論理的な脈絡が伝えるウソです。1年前に自民党が、その支持の基礎からボロボロになると予想した人はいなかったでしょう。2024年、2025年も予想できないことが表面化する時代になると見ています。水原事件もそうした現象の一環です。
水原一平氏が大谷の銀行口座にアクセスし、6億円以上の無断送金が、どんな方法を使ってできたのかという点については、釈然としない点が残っています。
しかし口座の開設のときも、金融語の通訳として水原氏は立ち会っていたはずです。大谷名義のニセ口座を作って、そこに16社のコマーシャルへの出演料の*億円の幾分かを振り込ませ水原氏がマネジャーとしなりすまして、出金をしていたのかもしれない。
大谷氏が横領ではなく、騙した詐欺と窃盗として告発したことと平仄(ひょうそく)が合います。水谷氏が、銀行取引と送金指定にも通訳として介在していたからです。
ショック以上の衝撃を受けたというオオタニの今後のプレーに精神的な影響がないことを願っています。人はコトバで心が働く繊細な生き物です。今は、美しい奥さんがいます。遠征にも100%着いていくという。水原氏のように誤魔化す人の介在は、小さくなります。
本稿のテーマとは「人のコトバへの信頼性」という共通点があります。「事実→個人のコトバでのその概念を表現→発言の真実性」という構造です。「株価の動きの事実→人の評価と判断→経済的取引」とも同じです。
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世界を動かしているバイデン、トランプ、プーチン、FRBのパウエル、日銀の植田総裁の未来へのコトバは、どの程度どう信頼すればいいのかということでもあります。
権力を支える組織の立場がある彼らの公的なコトバは、科学的ではなく、政治的な有利・不利の判断からの認識を示すものです。経済と金融の事実の正確な表現ではない。「事実→立場からの判断→政治的な発言」という構造のものです。
【テーマ:トランプが再選されたときの2025年からの政策】
テーマは、2025年からのトランプの政治、経済、金融の政策です。現在の株価や金融市場は、まだその価格に2024年11月の選挙でのトランプの再選は織り込んでいません。他方、予想されるバイデン政策は、織り込まれています。
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