最近、ロクなことがない中、久しぶりにいいことがあった。
私が主宰する緑鐵受験指導ゼミナールを3年利用してくれた学生が東京医科歯科大学の医学部に現役合格したということであいさつに来られた。
話を聞くとお父様も私の著書を読んで大学に合格されたし、お母様も心のスペシャリストで私の本を読んでくださっているという。
実は、彼は高校が私がつい最近まで在籍した日大の付属の三島高校の卒業だという。
三島という場所は、人口が減り続けていて、高校がこのままだと定員割れしかねないといつもその校長が危機感を訴えているところで、ロクな予備校や塾もない中、我々の指導に素直に従ってくれて合格を勝ち取ってくれた。
日大の内部にいたからわかるが、付属校サイドでは外部受験で実績をあげて、生徒を確保したいのに、日大の本部からは、なるべく日大に進学させろという圧力がかかる。
ということで日大が不祥事を起こすと、そのダメージをもろに付属校が受ける。
理事会で学長や副学長の辞任勧告にいちばん強く賛成してくれたのは付属校の校長の方だった。
私自身は、日大の付属校は基本的に受験学力を高めて、生徒の選択肢を増やせるようにしてほしいし、学力が確保できているので、悪くても日大に行けるということで、人気を確保すべきだと考えている。
いずれにせよ、そういう付属校の雰囲気の中で、うちの指導を通じて、東大理3に次ぐレベルの難関医学部に合格してくれたのは本当に嬉しい。
いっぽうで、私が個人的に不買運動を続けている小林製薬のサプリで5人の方が亡くなったらしい。(まだまだ増えるだろう)
私が不買運動を続けているのは、中園ミホさんに頼まれて作った精神科医と患者の恋の話がグチャグチャにされた恨みと、この小林製薬が精神科の薬物治療絶対主義によって精神療法のよさをみんなにわかってもらう番組を潰したということへの怒りからだ。
話は変わるが、精神科領域におけるポリファーマシーの問題は、最近、対談した総合診療の名医、徳田安春先生も問題にしていた。また今の精神医療の数少ない告発者である『精神医療ビジネスの闇』(北新宿出版)の著者米田倫康氏も精神科の薬漬け医療を非常に問題視している。
私も、カウンセリング医療の圧倒的不足を嘆き、大学医学部の9割の精神科教授が生物学的精神医学であることに大きな危機感を抱いている。
その悪徳精神医療の後押しを、この小林製薬がしたということに怒りを禁じ得ず、不買運動を続けていたのだ。
不買運動をして、小林製薬のものは何も買わなくても、おおむねエステー化学のもので代用できることもわかった。
精神科医と患者の恋の話については、主演の堺雅人さんの事務所の反対でつぶされたと聞いているが、そこで浮上したのが、中園さんの大ヒット作、ドクターXの精神科版を作ろうという案だ。生物学的精神医学の信奉者の教授とこころの治療の専門家の主人公の対決を描く面白い話になるはずだったが、小林製薬が薬の悪口はまかりならんと言ってきて潰されてしまったと私は聞いている。
小林製薬は精神科の薬どころか、医科向けの薬を作っていないはずなので、利害関係はないはずなのだが、製薬会社の集まりに参加しているので、ほかの社長から「おたくの会社は薬の悪口のスポンサーをするのですか」と嫌味を言われるのが嫌で、そういう圧力をかけたようだ。
当時は、今の小林章浩が社長だったはずなので、テレビ局にいくらでも圧力がかけられると思っていたのだろう。今回もバレないと思っていたから2か月も公表を遅らせたのだろうし、人が死ななければ、表沙汰にできないとでも考えていたのではないかと疑ってしまう。
小林章浩が、そんな人間だと聞いているので、株主総会で泣いて同情を買おうとしたのは、ウソ泣きのように思えてならない。
小林製薬が同族経営をやめるまで、ここの会社の製品は買ってはならないと私は考えている。
あれだけ宣伝費を使って、売り上げ1700億円で270億円も利益をだしているのだから、いろいろなものにきちんとチェックしているのかも疑わしい。
ま、宝塚も含めて、人間、悪いことをしていると何らかの形で罰が当たると私は信じたい。
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