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松本人志氏のツイートに対して「松本擁護コメント」多数、とろサーモン久保田氏の文春批判ラップに「絶賛コメント」…という状況が示す日本社会の深刻な下劣化と闇

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
松本人志氏のツイートに対して「松本擁護コメント」多数、とろサーモン久保田氏の文春批判ラップに「絶賛コメント」…という状況が示す日本社会の深刻な下劣化と闇 もしも自分の仲のいい大好きな兄が、レイプしたと週刊誌に書かれ、世間からバッシングを受け始めたとしましょう。で、そんな週刊誌記事に対して、本人は「やってない」という声明を出しているものの、週刊誌には毎週、レイプについての詳しい情報が掲載され、週刊誌と本人の言い分が食い違っていたとしたらどうするでしょうか? 僕ならば、まず、本人が言っていることが真実なのか、週刊誌が言っていることが真実なのかを明らかにするために、本人に問い詰める事も含めて、可能な限りの情報を集める努力を重ねることと思います。 「そんな事をするはずがない」「その報道が嘘であってほしい」「その報道が真実ならなんてつらい話なのだろう…」などと強く思ったとしても、だからといって(真実についての確信が無い限り)、「全力で弁護」するということは無かろうと思います。 もしもそうやって弁護してしまえば、レイプ被害者に対して「お前は嘘をついてるんだ」と宣言することに等しいことになってしまいます。そんな宣言をしておいて「ホントは兄がレイプしてたんだ」っていうのが真実だって事が後で分かったら「ごめんごめん、あれ、俺が間違ってたわぁ~」では絶対に済まされません。レイプの被害者に「おめぇ、嘘ついてんだろ?」っていうのは、卑劣な最低の行為だからです。 だから僕は、(兄の事をどれだけ愛していても、信じたいと思っていても)兄がレイプをやっていないと「確信」できない限り、どう考えても、兄を徹底弁護するなんてことは、絶対にできないのです。 以上を整理しますと、僕がなぜ「兄を全力で弁護」できないかというと、その理由は次のようになります。」 1)僕は、兄がレイプをしていないと断定できない。 2)一方で僕が「兄はレイプなんてしてないんだ!」と徹底弁護できるのは、「兄がレイプをやっていない」と断定できると、僕が思った場合に限られる。

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