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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第666号(2024/3/31) 目先はドタバタに支配されている日本株/内外の経済動向に注目が向かうか
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
4/6(土)浜松町(6/25)
4/13(土)ウェブ(9/150)
4/20(土)札幌(5/25)
4/27(土)高岡(2/25)
6/1(土)大阪(5/18)
6/15(土)横浜(3/20)
6/29(土)福岡(0/20)
7/13(土)浅草(9/20)
7/27(土)ウェブ(2/150)
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
☆過ぎし花~先週(3/25~3/29)の世界経済・市場を振り返って
<目先はドタバタに支配されている日本株、実態面は悪材料が積み上がっている>
(まとめ)
先週の世界市場では、引き続き経済などの実態に沿って市況が動くというより、特に日本株については、今日はこう、明日はこう、といった、ドタバタとした要因(とされているもの)に市況が振り回されました。
一方で、先週の材料を並べてみても、内外の実体経済などにおいては、株価にとっての悪材料が着実に積み上がってきています。
(詳細)
先週の世界市場では、引き続き、実体経済や金融面がどうなっているか、ということより、勢いや思惑、需給などによって、市場が動いた感が強いです。
たとえば米国株式市場について、3/27(水)のニューヨークダウ工業株指数は前日比で477.75ドルと今年最大の上げ幅を示しましたが、この日の株価の動きについて、日本経済新聞の場況記事から引用すると、
「この日は特に目新しい取引材料はなかったが、「米連邦準備理事会(FRB)が年央にも利下げに転換し、米景気の底堅い成長が続くとの見方が買い安心感となっている」(シーミス・トレーディングのジョゼフ・サルッジ氏)との声があった」
と書かれています。
つまり、景気が底堅いとの新たなデータも、連銀が年央に利下げを行なう可能性が高まったとの新しい根拠も、何もなくても、「景気は強いし金利はどんどん下がるから、株価は上がるに決まっているぜ、うぇ~い」といったようなノリで、深く考えることなく、株式を買い進めるような動きに、市場が飲み込まれている、と言えましょう。
特に日本株については、上げも下げも、需給要因やそれに関する思惑など、実態の経済や企業収益とは何の関係もない要因に、ぶいぶいと振り回されました。
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