いつもお読みいただきありがとうございます。
第83回目の淺野幸彦メールマガジン「リベラルアーツ事始め」、昨日、事情をお送りしましたが遅れて申し訳ありません。
今回は短いものをアップします。
尚、申し訳ありませんが注や出典等については省かさせていただきます。
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◆あなたは銃を取りますか?
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まず、最初に仮定の質問です。
あなたは非戦闘員、一般市民(国民)です。
もし、他国に侵略され国土を蹂躙されたとき、愛する人や家族、仲間、国民や国土、あるいは財産、自由などを守るために、あなたは銃を取りますか?
「銃を取る」ということは、つまり「敵と戦う」ということです
※「市民」いう言葉は日本では、地方行政単位の市(例:大阪市)の住民というような意味で使われることが多いですが、欧米では、「市民」は、英語で「citizen」で一般的に国民のことを指します。
以下市民=国民という意味で使用していきます。
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◆二年以上経過したロシア連邦の
ウクライナへの全面的な軍事侵攻
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二年前、2022年2月24日に、2014年から続いていたウクライナ紛争の中で、ロシア連邦が開始したウクライナへの全面的な軍事侵攻が始まりました。
ヨーロッパにおいては、第二次世界大戦以来の大規模な戦争です。
それから一か月と少し経った、2022年4月1日に第83回目を迎えた私が開講している「一般向けメディアリテラシー・オンラインセミナー&セッション」のテーマで、ウクライナ情勢も踏まえながら「ナショナリズム・パトリオティズム:愛国心と愛郷心の違いなど」をとりあげました。
「ナショナリズム・パトリオティズム:愛国心と愛郷心の違い」も興味深いテーマですが、これはまた次回以降に譲ります。
なお、今回の私のメールマガジン「リベラルアーツ事始め」も、奇しくも同じ83回目です。
ロシアとウクライナ戦争はいまだ先行きが見えず、多くの兵士、そして一般市民が犠牲になっています。
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◆チープなナショナリズムの鼓舞?
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ウクライナのゼレンスキー大統領は、2022年2月24日にロシアによる侵攻が始まるや否や、国民総動員令に署名しました。
18歳から60歳までの男性はウクライナからの出国を禁止され、ゼレンスキーは「市民よ、銃を取れ」というメッセージを市民(国民)に送りました。
言葉が悪いですが、愛国心を煽り立てた発言と言ってもよいでしょう。
ウクライナの多くの非戦闘員が愛国心を煽られて、あるいは鼓舞されて、軍隊に志願したり、銃を取り訓練を始めたりしました。
それを聞いた日本の政治家たちが感動したという発言などが、マスコミを賑わわせていました。
「チープなナショナリズムの鼓舞」と感じてしまうのは私だけでしょうか。
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◆「市民よ、銃を取れ!」は禁句か?
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国家、為政者が扇動して「市民よ、銃をとれ」というのは、現代ではやってはいけないことだという考え方があります。
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