目次
1.4月は霞が関の人事異動の重要なタイミング
2.政策に関わるものは官僚の人事を把握すべし
3.官僚の採用と多種な職種
4.出世する官僚とは‐係長・課長補佐レベル-
5.事務次官になるような人物が経験するポストとは
6.経済課長・医薬局長になるような官僚はどこのポストを経験する?
7.人事異動があっても政策を後戻りさせない条件とは
8.異動前の職員への留意点
9.新任者にしておくべきことその1(現場訪問のお誘い)
10.新任者にしておくべきことその2(前年度の予算事業の実施結果を報告)
11.新任者にしておくべきことその3(現場目線での課題を伝える)
1.4月は霞が関の人事異動の重要なタイミング
千正組に4月から新しい仲間が5人入社しました。メンバーのご紹介については改めてしていきますが、シン・千正組として気持ちを新たに頑張ります。
さて、皆さんの会社でも新しいメンバーが入ったり、これまでの仲間が異動したりとあわただしい新年度をお迎えでしょうか。
霞が関は、通常国会が閉じた後の6月・7月ごろ大異動の季節です。でも実は、4月も重要な異動のタイミングです。退職する幹部がいたりしますし、民間企業や地方自治体への出向などはこの時期に行われることが多いからです。そして春のうちから構想を練っておくことで、人事異動のシーズンにしっかりした対応ができるようになります。
【参考】
通常国会は、毎年1月中旬から6月中旬頃までです。この会期中は、法案審議や骨太の方針や新しい資本主義実行計画の作成に向けた作業などで、政府内も大忙しです。実務に詳しい官僚をこのタイミングで異動させることはリスクを伴います。
そのため、国会が閉会し、大きな仕事がひと段落した6月末から7月が異動に最適な時期なのです。人事は幹部から決まっていき、9月までには年次が若い職員も含めた人事が確定します。
2.政策に関わるものは官僚の人事を把握すべし
なぜ、官僚の人事を、よく理解しておかないといけないのでしょうか。主に、以下のような理由があります。
1)将来の幹部を予測する
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