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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4954号 令和6年4月7日(日)発行
発行部数 9,550 部
【「海上封鎖とインフラ攻撃に備えよ」】
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【「海上封鎖とインフラ攻撃に備えよ」】
「海上封鎖とインフラ攻撃に備えよ
書評:峯村 健司 著『台湾有事と日本の危機 習近平の「新型統一戦争」シナリオ』」
(国際環境経済研究所 2024/04/05)
⇒
https://ieei.or.jp/2024/04/sugiyama20240405/
本レポートは新書の書評ですが、
中国による台湾統一の二つのシナリオを紹介し、
そのうち可能性の高いシナリオは、
「これは軍事演習と臨検(行政機関による船舶への立ち入り検査)によって台湾を海上封鎖し、エネルギーと食料不足に追いやって、無血開城を迫るというもの。
台湾の石油備蓄は90日分、LNG備蓄は11日分しかなく、また食料自給率は30%に過ぎないので、台湾はすぐに経済活動が停止し食料危機に陥るという。」
との分析です。
数字でいえば日本も石油備蓄は232日分(令和5年3月現在)、
LNG備蓄は台湾とほぼ同様、食料自給率はカロリーベースで約38%。
台湾とさほど変わらないわけで、
わが国のエネルギーを当然同様に封鎖されてしまう可能性はあります。
原子力、再生可能エネルギーと火力発電の違いが海上封鎖した際には明らかになることでしょう。
エネルギーインフラの確保充実はある意味で、
軍事的な抑止力に匹敵するものとなるでしょう。
そして台湾危機は他人事ではないというこの書評の表現は、
まさにその通りであると感じます。
ぜひこの新書、読んでみたいと思います。
峯村健司「台湾有事と日本の危機 習近平の『新型統一戦争』シナリオ」 (PHP新書)
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