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自民党を追放された世耕は二階、萩生田との差別に何を思うのか

国家権力&メディア一刀両断
永田町異聞メルマガ版      「国家権力&メディア一刀両断」 2024.04.11                   新 恭(あらた きょう) ----------------------------------------------------------------------    自民党を追放された世耕は二階、萩生田との差別に何を思うのか ---------------------------------------------------------------------- 真相を覆い隠したまま、39人の議員に処分が下った自民党の政治資金パーテ ィー裏金事件。「離党勧告」処分を受けた世耕弘成・前参院幹事長は、離党届 を提出したあとの記者会見で、次のように語った。 「明鏡止水の心境で、政治責任を取ってこの事態をできる限り収束させたい」 明鏡止水。邪念がなく、澄み切って落ち着いた心のこと。政治家が好んで使う このフレーズ。1934年、国会で汚職事件への関与を追及された鳩山一郎文相 (当時)が「明鏡止水の心で善処する」と答弁して以来の常套句だが、だいた い、困ったことが起こった時、記者に質問されて発するようだ。 筆者が記憶しているのは、1989年7月の参院選に自民党が惨敗した責任をとり 当時の宇野宗佑首相が退陣会見で語った「明鏡止水の心境であります」だ。自 身の女性問題がもとになり在位期間わずか69日にして総理の座を投げ出した無 念さを押し殺すような響きがあった。 平常心でいるときには必要としない。心が千々に乱れる状況でこそ使いたくな るのが「明鏡止水」だ。むろん、落ち着こうと自身に言い聞かせる場合もあれ ば、なんとか心の整理がついて前進できる状態の時もあるだろう。

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