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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ─────────────────────────────────── ◇◆GELマガ Vol.661◆◇ 〜エル・ゴラッソ鹿島担当・田中滋のメールマガジン〜 ─────────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.前に出る福岡をひっくり返せず/【レビュー】J1第6節 福岡対鹿島 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「ちょっと各駅停車みたいなパスが多くて、なかなか相手も守りやすかったと 思う」 この知念慶の振り返りがすべてを物語るとは言わないが、何度試合を見直して も特に前半はなかなかペースが掴めないまま推移する時間が長く、町田戦に続 き厳しい試合になった。それでも勝点を持って帰ることができたらよかったの だが、内容的には勝点0でも文句を言えない完敗だった。 序盤、いきなり二つのファウルで相手にFKを与え、ボールを奪っても再び奪い 返される展開を許してしまったことは、あとから振り返ってみると福岡の選手 たちを気持ちよくプレーさせてしまったかもしれない。トップ下に入った土居 聖真のスルーパスからチャヴリッチがクロスを送る場面や、名古新太郎の鋭い クロスがゴール前に入る時間帯もあったが、それ以外の場面ではなかなか相手 ゴール前まで至ることができない。ロングボールを蹴り込まれれば知念慶が対 応に回らなければならず、逆にこちらが蹴り返してもセカンドボールを回収す る人員が足りない。知念のまわりを岩崎悠人や北島祐二が走り回ってくれるた め、相手の3バックの前で重見柾斗と松岡大起がセカンドボールに備え、前を 向いて鹿島ゴール目がけて飛び出す準備ができていた。これをひっくり返すこ とがなかなかできなかった。 「失点をしてからわれわれがやりたかったこと、ボールを動かしながら相手の 最終ラインの選手を引き出して背後を取る、そういった狙いを持った攻撃がで きるようになった」 ポポヴィッチ監督がそう振り返ったとおり、鹿島としてはWBを高い位置まで引 き出し、その背後で起点をつくることで相手CBの一角をサイドに引き出し、ゴ ール前を崩していきたかった。それができれば先述した相手選手たちも後ろ向 きでプレーさせることができる。しかし、そこに至る前にボールを失っていた。 その要員としてはサイドの選手起用が挙げられる。率直に言って、土居聖真の トップ下起用も、名古新太郎の右SHでの起用も失敗だった。

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