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セクシー心理学GOLD 2024-04-17
第741曲
精神エネルギーは運動で変わる!?
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みなさんこんにちは! ゆうきゆうです。
今夜はこんな話をお届けします。
◆ 精神的エネルギーの限界は…?
みなさんは何かの勉強や仕事をしていて、疲れてしまうことはありますでしょ
うか?
または「もっと集中力がほしい!」と思ったことはありますでしょうか?
もし思い当たることがあるなら、今回の話は、とても参考になると思います。
まったり読んでみてください。
◆ 現実でもMPはある…?
さてよくゲームなどで、MPこと「マジックパワー」という数値があります。
魔力の源で、魔法を唱えるほどMPが減っていき、0になってしまうと魔法が
唱えられなくなってしまう…というようなシステムです。
これ、現実でも、多くの人が、同じイメージを持っていたりします。
「あぁ、もう一時間も勉強したから、疲れたなぁ…」
「この作業ずっとやってたから、ヘトヘト…」
そんな風に、「精神的なエネルギーは一定の量が決まっており、何かの頭脳労
働でそれが減っていき、尽きてしまうと、何もできなくなってしまう」という
風に思ってしまっています。
これ、一見、正しいように思えます。
しかし、です。
たとえば「面白いパズルやゲーム」などは、どんなに長時間にわたってプレイ
していても、疲れなかったりします。
または好きな人とのデート。
デート中に、「どんなことを話そう」「もっとこんなことをしよう」なんて、
脳はフル回転しているはず。
しかし勉強などに比べて、長時間にわたって楽しんだり、集中したりできてい
るはずです。
そう考えると、
「精神エネルギーは一定であり、何かをするたびにそれが減っていき、0にな
ると何もできなくなったり、能率が悪くなったりする」
という考えに、少し疑問符がつきます。
◆ ハンドグリップの実験。
このGOLDでは、以前にも「精神エネルギーは無限大」という話をしました
が、あらためて、こんな実験もあります。
オランダのマーストリヒト大学の心理学者、キャロリン・マーティンは、53名
の大学一年生に、ハンドクリップを限界まで握らせるという実験をしました。
この際にグループをAとBの2つに分けて、
Aにたいしては
「精神力は実は無限なんです」
「精神的な疲労は、身体的な疲労と違って長く持ち、実は休憩なんていらない
んです」
と話しました。
逆にBは何もせずグリップを握らせただけです。
すると、その結果。
Aの方は、Bにくらべて、ずっと長時間、ハンドグリップを握り続けることが
できたのです。
すなわち「精神エネルギーには限界がある」というのは、ただの「思いこみ」
で、実際は限界なく活動できる、ということになります。
…いえもちろん、このハンドグリップの結果だけで、そう断言するわけではあ
りません。
ただ、一つの考え方として、とても面白いと思っています。
◆ 果たしてそれは、脳の疲れ?
「でも、実際に勉強してると疲れるよ!?」
そんなふうな反論が、もちろん出ると思います。
しかし、です。
それって本当に「脳の疲れ」なのでしょうか。
それこそ「同じ姿勢、しかも座ったままという窮屈な姿勢を取り続けること」
で、血行不良を起こして、「体が疲れている」だけだったりしませんでしょう
か?
実際に、たとえば「1センチも動かず、じっとしていてください」と言われた
ら、ものすごく大変ですよね。窮屈に感じて、つらいはずです。
すなわちその「精神的な疲労」と思いこんでいるものは、同じ姿勢を取り続け
ることによって生じる「肉体的な疲労」なのかもしれません。
または純粋に、同じことをずっとやり続けて「退屈」に感じたり「飽きて」い
るだけ、という可能性も考えられます。
そのため、たとえば別の作業をしてみたら、また問題なく継続できる可能性も
あります。
何にせよ、有限な精神的なエネルギーを使い切ってしまった、などではない、
とも考えられるのです。
こう考えることは非常に有用です。
なぜなら、「精神的なエネルギーには限界がある」と思っていると、「もう疲
れた! 休むしかない!」という解決策しか生まれません。
しかし「精神的なエネルギーは無限大だ、そしてこの今の疲労は、同じ姿勢を
取り続けたことで感じた、肉体的な疲労かもしれない」と思えば、
「姿勢を変える」「体を動かす」「他の作業に切り替える」
など、積極的な対策がたくさん浮かんできたりします。
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