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メルマガ「拾われし者」174~人間・芦原英幸と直弟子達~著者:原田寛

「拾われし者」~人間・芦原英幸と直弟子達~著者:原田寛
拾われし者|No.174|原田寛|芦原英幸と直弟子たち バックナンバー一覧  http: //www.mag2.com/archives/0001677702/ メールマガジン『拾われし者』 No.174 激闘(後編) 「ピコン!!」と無情にも響き渡る電子音。 得点は一気に4対7と開いた。 非常にクレバーな戦い上手である。 しかし、原田選手も負けていなかった。 相手に得点が入り悔んでいる私たちを尻目に、右廻し蹴りをくらった瞬間に左廻し蹴りをカウンターで蹴り返して「ピコン!!」と電子音をお見舞いした。 何と得点は6対7。 場内大熱狂で拍手が鳴り始めた。 そして、あきらかに場内がざわつきだすのが感じ得た。 見守る私の横から、「あの空手家、良く頑張っているよね。あの強豪○○選手に信じられんよな?ひょっとするかもしれんな?」などのささやきが聞こえはじめた。 優勝候補第1シードのテコンドー選手に、僅か4ヶ月間しか修行が出来ていない新人空手選手が善戦している。 この事実のみが会場の熱狂に変わってきていた。 相手選手に焦りの気持ちが色濃く出てきた。 攻撃の度に、序盤のゆとりよりも必死さがにじんできている。 ガムシャラに攻めの組み立てが見てとれた。

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  • 「拾われし者」~人間・芦原英幸と直弟子達~著者:原田寛
  • 18歳の時、捨て犬ジョンと共にケンカ十段・芦原英幸に拾われた著者。 その後、芦原英幸、最後の秘蔵弟子として、幾多もの試練を超えてきた壮絶な12年間に及ぶドキュメント。 側近中の側近であった著者だけにしか知り得ない、数々のエピソードやドラマ。 ・二宮城光との涙の別れ。 ・最高の勲章を受け取った石井和義の素顔。 ・芦原英幸の壮絶な闘病生活 ・亡くなる直前に語った遺言。 ・葬儀の舞台裏。 ・二代目継承に至るまでのドラマ。 人間・芦原英幸と直弟子達の実像に迫る。
  • 594円 / 月(税込)
  • 毎月 1日・21日