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ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込)Vol.1428
<Vol.1428号:増刊:24年4月は金融相場のミニ波乱>
2024年4月21日:金融の嵐は、水面化で起こっている。
6月までには60%の確率か・・・
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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日経平均と世界の金融相場が波乱の動きを見せています。しかしこれはまだミニ波乱であり、2020年のコロナ危機対策のマネー増刷から始まった、世界金融のバブル崩壊ではない。
今回の日経平均の急落の特徴は、154円の円安とともに下がっていることです。過去は、「円安=日経平均上昇」の傾向が強かったのです。
米国の2024年利下げ見通しが、2回(0.5%)か1回(0.25%)か、あるいはないかという「ごくわずかな見通しの変化」が、レバレッジで拡大してきた世界の株価を大きく動かしています。
【(1)円安と、日経平均下落の同居】
こうした現象は、ピークに達したバブル株価と資産価格の特徴です。
日経平均が1200円(3%)下がった日本株が、もっとも下落率が大きい。3月21日につけた4万500円から、4週で3万7000円台まで9%下げています。4週で9%は、年率換算では√13倍のマイナス36%という下げです。
イラン・イスラエル戦争も危惧されるなか、米国のインフレ率が3%台から下がらない。FRBのインフレ目標は2%であり、2024年の利下げの先送りをする気配がある。「円売り/ドル買い」が大きくなって、1ドル154円台の円安になっています。
日米の長期金利の差は4ポイントと大きい。日米のインフレ率は近いのに、日銀の利上げが見えない(日本のCPIは2.6%:米国3.5%)。ドル円のレートが均衡する金利差は、2%付近にあります。
米国も、コロナ後の世界の負債がGDPの3倍(300兆ドル:4京5000兆円)に達していて、米ドルと債券は50%を占めています。ドルの1%の金利変化であっても、いずれは225兆円の利払いの違いになっていきます。ドルの金利は、世界の負債に波及していくからです。負債の支払い金利は、長期金利(ドル10年債の金利)で見ますが、2024年1月は3.9%、4月20日は4.6%・・・0.7%上がっています。
https://jp.investing.com/rates-bonds/u.s.-10-year-bond-yield
以上が、米国の利下げ見通しのわずかな変化で、日本の株価が大きくブレる理由です。
2020年のコロナからの量的緩和1500兆円で、世界の株価は成層圏の高みにあります。地上からは見えない風(気流の流れ)は、上空では強い。
過剰流動性の「金融相場の株」の、典型的な特徴がこれです。過剰流動性は、金利が0%の現金・預金の増加で発生しますが、その現金・預金が、利益を求めた株の買いになり、株価を押し上げている状況です。このなかで、ドル金利が上昇すれば、株価は下落しします。(注)ドルは世界のマネー量(預金+債券)の50%を占めています。円は、世界シェアが10%くらいです。
今回、4月末、5月まで日経平均がこのまま更に大きく下がり続けるとは思えませんが、4万円を超えて、上がり続けることはないでしょう。仮に政府・日銀が、ドル売りの為替介入をしても、円高になると自律的に上がることは難しいからです。
【(1)商業用不動産ローンの不良化】
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