日刊 大石英司の代替空港
▲▽哨戒ヘリの任務▽▲
事故の続報はあれど、ようやくニュースが減った週明けです。
※ 司令官査察中の海自ヘリ事故に衝撃 対潜戦「任務の核心中の核心」
https://digital.asahi.com/articles/ASS4P25NZS4PULOB008M.html?iref=comtop_7_03
*海自ヘリ墜落、2機はなぜ異常接近したのか 難度の高い「対潜戦」 3年前にも接触事故
https://www.sankei.com/article/20240421-LL27YNCAYRIHTMNXEHFX2VIBLQ/
*「お家芸」の対潜訓練、同じ高度になる瞬間も 海自ヘリ墜落事故
https://news.livedoor.com/article/detail/26271573/
*海自ヘリ事故後絶たず トップ「教訓から対策取れば起こらない」
https://news.livedoor.com/article/detail/26271191/
海幕長は青島での大事な国際会議があったはずだけれど、行かなくていいのかしらん。
土曜深夜の第二報から状況が大きく変化して、ほぼ衝突事故だと解りました。
私の大きな疑問は、平日の勤務が過ぎて、本来なら鋭気の回復に充てるべき週
末の土曜、それも疲労が蓄積する深夜にその訓練をやる必要があったのか? 危
険と隣り合わせの訓練なのだから、人間の生理的限界に配慮した訓練を行うべき。
その鋭気は、いざ実戦となった時に発揮すれば良いでしょう。
哨戒任務中のパイロットは昼間でも忙しい。ましてや夜間ともなれば忙殺され
る。各機自身に注意義務を課すことには明らかに限界がある。仮に、味方の航行
灯が視界内に見えていたとしても、周囲は真っ暗闇だから、視覚情報のみでは、
距離感も位置関係も解らない。それが夜間飛行の怖い所です。
基本的に、その訓練は、護衛艦から遠く、水平線の向こうでやるしかない。そ
れが実戦なら、護衛艦の見通し圏内に敵が侵入する事態なんてあり得ないわけで、
実戦想定の訓練は当然そうなる。
それを考えると、MALEタイプのドローンを挙げて、第三者がきちんと上空から
ワッチするくらいの安全配慮はすべきだと思う。
訓練海域がちと引っかかったのだけど、あれは中国の監視の眼が届かないとい
うことでの場所なのでしょうね。ひょっとしたら、本来は小笠原列島の西側でや
るもりだったけれど、情報収集艦やドローンの気配があって、東側海域へと移動
したのかも知れない。それで訓練時刻が押した可能性はある。3機出ていたとな
ると、当然これは、海面下に、敵潜役を演ずる味方潜水艦がいたことでしょう。
以下は、事故に関係無い独り言です。米海軍は、海自ヘリほどにディッピン
グ・ソナーは使わないと思う。海自は、たぶんソノブイを消費するのも勿体無く
て、頻繁にそれを降ろす。ディッピング・ソナーを頻繁に使うには、パワーとホ
バリング能力が要求される。
だから、海自航空隊は、60Jのパワーアップに拘り、60Kを導入し、それです
ら不十分だったから、今回60Lにまたアプデした。
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