メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

アメリカの景気循環 なぜダウが上昇するのか?

角野實のファンダメンタルズのススメ
  • 2024/04/22
    • シェアする
アメリカの景気循環 なぜダウが上昇するのか? おはようございます。 今年の気象庁の長期予報には多少、疑いをもっており、今年も夏は暑いそうです。以前に気象庁の長期予報にはある程度の信頼性が出てきたのではないのか? という話をしましたが、上空の予想に関してはかなりの精度が出てきたかと思います。しかし、地べたのことを含めるとたぶん、それほど確度が上昇しないのではないのかな、と思っています。要するに今年は3月末の長雨など雨が多いのです。37度を超えても雷雨などがなく、気温が上昇し続けるようなお天気の原因は地べたが乾きすぎていることにあると思います。そういう中で今年はいったん雨が降ると長雨になる、という事象を勘案すると気象庁の言うほどの酷暑になる可能性は少ないのではないの? とか考えています。 その前におめぇーの予測の確度をあげろよ、と心ない周囲は言っております(笑)。はい、こちらも、中長期は合っているのですが、短期はここのところメタメタ、というのが私の感想です。中長期で考えている方にとっては、参考になるのでしょうが、短期が本当に今、ダメだよ、と思っています。もっと頑張ります。今週も読者のみなさんに悦んでもらえるように頑張ってまいります。 ■アメリカの景気循環 世界の景気循環は、中国の経済活動の復活によって、今まで中国からキャピタルフライトしていた資金が、レパトリ、本国還流している可能性があるよ、そしてその結果、ファンドのポジション構築が変わってきている可能性があるよ、ということを今までご指摘しました。 では、詳細に考えていくと、アメリカ国内での資金還流はどうなっているのか、ということを考えるましょう、と言っているのです。 まず、アメリカの景気というのは現在、絶好調、と私はとらえています。ところが、インフレの再燃懸念によって金利が上昇したことによって株価が軟調になっているという状態だと思います。そもそも株価の低迷は高すぎた株価の修正の範疇であり、ちょうどよい具合になってきたな、という感じです。お天気でいえば、良いお湿り、という程度のことです。 ところがその間に、ヨーロッパ、アジアなどの景気が復調をしてきたので、おそらく今後、アメリカから資金が流失する可能性がある、ということです。いままでが頼りになるマーケットが米国だけ、というのがおかしかったのであり、むしろ正常化ととらえるほうが個人的には正解だと思っています。 では、アメリカのバランスが良かったのか、といえば、ちっともバランスなど良くなかったのです。業績が良いのはITの特に生成AIなどの業種に限られ、それがけん引をして悪いものには目をつぶっていた状態だったと思います。ですから米国代表的3指数では新興市場であるナスダックが年間50%以上もの高騰をしていたのです。反対にダウは10%を超えるような成長しかなく、IT分野と製造業分野の乖離が目立つような状態です。そして総合指数は新値を連日、超えていたのですから全体としてアメリカの景気が良い、という判断ができると思います。 製造業の不振というのはテスラのEVが筆頭ですよね。BYDの低価格戦略に完全に後塵を拝している状態です。しかし全体として、どのようなことが起こっているかの話はあまりしていません。 要は、コロナ禍によってFEDがゼロ金利を設定し、資金を大量に流した結果、製造業が作れば作るほど儲かった時期があった、ということです作れば儲かるのですから自動的に過剰生産になったのです。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 角野實のファンダメンタルズのススメ
  • 株やFXをトレードするときほとんどの人が感覚や本能でトレードをしています。 その感覚や本能は素晴らしいものですが、どの世界でも本当に成功するのはそれを科学的、ロジカルに説明することができるものです このメルマガを読むことによって株式やFXに科学的な視点を加えることを目的にできればと思います
  • 990円 / 月(税込)
  • 毎週 月・火・水・木・金曜日(祝祭日・年末年始を除く)