(2018年7月25日第43号改訂)
こんばんは!
年金アドバイザーのhirokiです。
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1.平成19年に消えた年金問題の発覚。
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第一次安倍政権の時に発覚した消えた年金記録問題。
平成19年に、平成18年6月時点で5095万件もの誰のものかわかんない年金記録がある事が発覚しました。
5000万件という数字は、5000万人に記録漏れがあったというわけではないですが、数が膨大すぎて社会に凄まじい衝撃が走りました。
年金受給者と被保険者合わせての記録が3億件ほどあるうちの5000万件という事ではありました。
とはいえこの年金記録漏れのせいで本来ならもうちょっと高い年金が貰えてたはずなのに、年金記録が含まれていなかったから低い年金額を受給し続けてきたとか、もしくはその少ないままの年金を貰い続けたまますでに亡くなられてたりですね。
持ち主を特定するために旧社会保険庁(平成22年1月に廃止されてからは日本年金機構)での記録統合作業と共に、「ねんきん特別便」というものが平成21年に1億1000万人ほどの人に順次送られました。
そのように大急ぎで記録の統合が進められましたが、公的年金の信頼が根本から揺るがされるような重大な問題でした。
よく年金はわかりづらい!複雑すぎる!といわれ、冗談でも悠々自適な年金が貰えてる人は少数派です。
まあ贅沢をしなければ過ごせるかなというくらいの金額。
ただでさえ年金不信というものが世間で大きくなり、保険料を支払っても将来貰えるかどうかわかんないから払わないというような人が増加していき、平成10年には国民年金保険料未納者が300万人(令和以降は120万人ほど。年金の被保険者総数のうち2%弱の割合)を突破するなど問題になっていってた中で年金記録漏れという事件でした。
信頼は失墜し、長い間政権を取っていた自民党が崩れて民主党が政権を握る政権交代が起きた要因にもなりました。
さて、そんな消えた年金記録問題ですがその5000万件がもう解決されたかというと、それはまだ解決はされていません。
今もなお2000万件ほどの記録が未解決となっています。
年金問題としても引き続き重大なものとして進行中です。
その2000万件の内訳としては、平成26年時点で調査中のものは4万件。
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