円が新値
おはようございます
今のマーケットの動きを見ていると、資金移動が非常に活発になっている状態だと思います。円安と一口に言ってもさまざまなケースがあり、今回の円安は円がドルにも、人民元にも流失している状態です。それ以前は、ドルだけに流れていた状態です。豪に流れるのは変わらないのですが、NZまでに流れるのが止まっている状態になります。このような資金循環の変化はマーケットの変化というようにとらえれば良い、と私は思います。
■円が新値
きょうは為替の話からスタートをします。どうも為替というのは瞬時にして流れが変わりますので、扱いづらい側面があります。きのうまで豪買いNZ買いードル売り円売りだったものが一夜にして豪買いーNZ売りに変化をします。欧州通貨も同じで、ユーロ買いポンド買いードル売り円売りに変化をしています。人民元だけが相変わらず買われている状態dす。
この変化は、たとえば豪買いNZ買いードル売り円売りが豪買いーNZ売りに変化したことによってドルと円がどこに行ったの? という話になると思いますが、ポジショニング的には相対的な動き、つまり円買いドル買いに移行すると思われます。
ところが、日本の場合、ほとんどの企業がきょうがお給料日ですね。黄金週間での変則日程の関係でおそらく金融機関の手持ちの資金で投資家のドル投資が始まっていることが円の新値の関係です。ただ、抜けたにしても勢いがないよね、というのが素直な感想です。これは、ドルが売られているので、それほど大きく円安にならなかった、ということだろうと思います。
そのほか、世界的に金利が大きく上昇しています。ドイツ金利などは、年間できのう0.02%高だったものがきょうは0.21高になっています。豪などは0.86→1.18と急騰というレベルまで上昇しています。その中でアメリカが前年比で1.09→1.25とまずまず上昇していますが、日本の金利は0.42→0.41と反対に下がっている状態が円安を後押ししているのだと思います。
問題はアメリカが金利は上昇しているけど、ドルは下がっているということです。これは、ほかの主要先進国の通貨が上昇していることに起因をしており、ユーロポンド豪NZなどが上昇しているからドルが相対的に下がってきているという状態です。大きく下がらないのは日本人の投資家が買っているから、という側面があります。
つまり年初からアメリカの生成AIブームなどによってアメリカに資金が一極集中し、おまけに金利はパウエル議長がハトからタカに転換したことによってドルが上昇をしたのですが、このアメリカの景気の良さが世界にまんべんなく普及し、欧州やアジア、オセアニアまで波及している状態です。
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