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辺 真一メールマガジン
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2024.04.25 Vol.000368
[毎月5,15,25日発行+号外あり]
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米韓は北朝鮮のミサイル発射を、一方北朝鮮もまた、米韓の軍事演習を挑発と非難し、自らの軍事行動を正当化している。こうした「目には目」「歯には歯」の軍事的対応は軍事衝突に発展する危険性を孕んでいる。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足と同時に始まったブレーキが利かない米韓対北朝鮮の対抗措置の応酬を前回(2023年7月25日、No.340)に続き時系列で整理してみる。
[1月]
▲1日 韓国陸軍第3砲兵師団傘下の白骨旅団(330人)が北朝鮮に近い江原道中部前線の砲兵射撃場で実射撃訓練を実施。「K9」と「K5A1」自走砲150発発射。
▲2日 韓国軍が南北接近地域である京畿道抱川市にある訓練所で首都機械化歩兵師団傘下の雷旅団と米第2師団傘下のストライカー旅団1個大隊に駐韓米軍の604航空支援作戦大隊も加わり、訓練を実施。訓練には「K1A2」戦車と「K200」装甲車やストライカー装甲車、さらには「タンクキラー」と称されている「A10」攻撃機などが投入。
▲3日 韓国海軍がイージス艦、護衛艦、誘導弾高速艇など艦船13隻と航空機3機を動員し、日本海側と黄海側、それに南海側の3カ所で艦砲射撃訓練と海上機動訓練を実施。
▲5日 北朝鮮人民軍第4軍団西南海岸防御部隊が午前9時から11時までペクリョン島と延坪島の北方で各口径の砲47門を動員して192発の沿岸砲射撃を実施。砲弾は北方限界線(NLL)北側の7km海上緩衝区域に落下。NLL7km手前まで飛んできた。北朝鮮軍が海上緩衝区域で射撃訓練を実施したのは22年12月に東部の江原道高城郡と金剛郡付近から東海に向けて砲撃を行って以来1年1カ月ぶりである。
▲5日 韓国軍が午前12時にペクリョン島住民に退避命令を出し、午後3時から3時45分までペクリョン島の海兵隊第6旅団と延坪島の延坪部隊が自走砲「K9」や戦車砲を動員して400発を発射。砲弾はNLL北側の海上緩衝区域に落下。
▲6日 北朝鮮人民軍が午後4~5時頃、NLLに近い延坪島の北西で約60発の砲弾を発射。砲弾はいずれもNLL北側の海上緩衝地域に落下。韓国軍は北朝鮮の砲撃に対抗した海上射撃をせず。
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