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【痛くない死に方 2024年第17号】 がんの終末期。腹水を抜かないままで 「平穏死」はできますか?

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2024/04/27
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2024年 第17号 【長尾和宏の痛くない死に方】 長尾和宏です。いよいよゴールデンウィークがスタートしました。いい季節です。 皆さん、ぜひ、できるだけ歩いてこの連休を楽しんでください。 僕は、連休を前に怒涛の一週間を過ごして、正直今は脱力状態のなかにいます。 今週は、ゴールデンウィーク前に、フーテンもフーテンな僕の一週間を紹介します。 先週木曜日(18日)の大阪梅田アズールでのライブ、一日明けて土曜日(20日)、 初めての東京吉祥寺MANDARA‐2でのライブ、そして終わるなりまた羽田で 神戸に戻り翌日日曜日(21日)は、在宅医療仲間たちと劇団ザイタクの「ピンコロ FINAL」のお芝居を神戸ジーベックホールで。皆で何度も話し合いを重ねながら ストーリを決めた、100パーセント医療者発信の手作りの演劇。 出演者は皆素人だし(僕は白い巨塔の悪い医者役で出演)、いろいろアドリブだらけ だし、こんなのお芝居じゃないよ、という人もいるかもしれない。 でも、僕たち長年在宅医療にかかわる人たちの想いは伝わったんじゃないかな。 星の数ほど演劇あれど、唯一無二のエンターテインメントになったと自負している。 そして明けて月曜日(22日)は再び東京に行き、「長尾チャンネル」生配信では、 筑波大学の掛谷英紀先生に「人工ウイルスの可能性」について丁寧に語って頂いた。 視聴してくれた方は、驚いたに違いない。武漢ウイルスというと、中国人差別だ、 と怒る人がいるけれど、あれは間違いなく、武漢の研究所から生まれたウイルスで ある、という証明。しかもその裏で糸を引いていたのは、アメリカ。 外交政治的にはやりあっていても、アメリカと中国は、ビジネスでしっかり手を組 んでいる。日本だけ蚊帳の外で、すっかりとアメリカと中国の政治家たちの芝居に 騙されていた。いや、もう、何も文句のつけようのない素晴らしいプレゼン。 そして翌日火曜日(23日)から函館に入った。僕が以前より応援している関西の ジャズミュージックシーンでは知らない人はいない歌姫・小柳淳子さんのライブに 同行しました。観客として見ている小柳さんと同じ舞台に立って緊張した。 函館のライブハウスに立てたのも、いい経験だ。 そして翌日水曜日(24日)は、仲間達と観光を楽しんだ。なんといい季節に来た のだろうか。五稜郭の美しい桜に癒された。桜を展望台から見下ろす。 もちろん函館は何度も来ているけれど、今まで知らない景色を見た。 コロナ前までは毎年、長尾クリニックの患者さん、そのご家族とクリニックの 看護師さん、ケアマネさんなどスタッフ総出で公園でお花見を毎年やっていた。 文字通り、「これが最後の桜」の患者さんたちと見る桜はいつもせつなかった。 函館の地にいながら、心は尼崎に飛んで、お花見を楽しんだ、いろんな患者さん たちの顔が浮かんでは散りゆく花びらと重なっていく。桜は散り際が美しい。 それは日本人独自の感覚かもしれないが。 そして、五稜郭の戦いについて少し勉強する。僕にとって旅は勉強。 戊辰戦争の最後の戦いとなったのが函館の五稜郭だった。戊辰戦争とは、日本最後 のいわば「内戦」である。そう、日本は明治政府の樹立まで内戦続きであった。 戊辰戦争が始まったのは1868年1月27日。そしてこの五稜郭で終わったのは 1869年6月27日。きっかけは1867年11月、第15代将軍徳川慶喜が明治 天皇に政権を返還した「大政奉還」だ。大政奉還の1カ月後に坂本龍馬は殺された。

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